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2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

 09.11.26 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 後期・第10節 Result>


■11月21日(土)@高槻市立総合スポーツセンター 11:30 kick off
 同大 0(0−1)3 関西大


≪得点(アシスト)≫
 関西大 3分  6 清水 孝太
      81分 17 金園 英学
      83分 8 藤澤 典隆(10 金久 真也・17 金園 英学)

 関関戦に敗れ3位、もはや勝つしかない関西大は3分、DFE清水孝太がPKを冷静に決めて幸先よく先制。だがその後、試合を優勢に進めたのは同大。リズムの良いパスワークで、DFの押し上げもスムーズ、MFG荒堀謙次を中心にセカンドボールを拾い、主導権を握る。惜しかったのは11分、FWH角島康介の巧みなシュートはGK@児玉剛のファインセーブに阻まれる。押しこまた関西大だが、DFは、要所はしっかりと締め、同大になかなかシュートを打たせないのはさすが。
 後半も同大ペースで時間は経過する。しかし、前半同様フィニッシュに問題を抱えたまま。関西大は63分の選手交代で21田中裕人の1ボランチから通常の2ボランチに戻し、バランスを取り戻そうとする。ここで、同大GKに予想外の足の痙攣というアクシデント。治療は手間取り、78分に結局交代する。集中が切れたこの同大のスキをついて、関西大は81分、ゴール前に押し込み、最後はFWP金園英学が2年連続得点王当確の今季15ゴール目で貴重な追加点。さら2分後、交代出場のMFI金久真也から金園、そしてラストパスを受けたG藤澤典隆がこれを決めダメ押し。最終節・阪南大戦に優勝の望みをつないだ。
                                      (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■11月21日(土)@高槻市立総合スポーツセンター 14:00 kick off
 桃山大 0(0−0)0 関学大


 前節の敗戦でインカレ出場絶望となった桃山大だが、「このまま勝ち点を取れずに終われない」という松本直也監督の言葉通り、モチベーションを下げることなく、首位関学大に挑んだ。試合を支配したのはやはり関学大。MFQ梶川諒太の積極的なシュートが目を引く。だが、強風下の風下ということもあってか、いい組み立てから敵陣に入ってもラストパスの精度を欠き得点には至らない。
ハーフタイムに「風上だからどんどんシュートを」という成山一郎ヘッドコーチの指示を受けた後半の関学大。梶川、MFR阿部浩之らが積極的に狙うが、桃山大は随所で体を張った守備で立ちはだかる。67分には、相手GKの6秒オーバータイムで絶好の位置でのFKもあったが、これも決め切れない。桃山大も機を見て反撃に出て、FWJ齋藤達也の惜しいシュートはあったが、リーグ最少失点を誇る関学大の守備における集中は見事、奪ってはカウンターにつなぐが、1点が遠い。関学大は終盤、セットプレー、ロングスローと桃山大をゴール前にクギ付けにしたが、桃山大は意地を見せスコアレスドロー。最終節、関学大優勝の条件は首位浮上の立命大に勝利し、関西大の引き分け以下を待つことになった。
                                     (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■11月21日(土)@高槻市立萩谷総合公園サッカー場 11:30 kick off
 阪南大 5(2−0)0 大産大


≪得点(アシスト)≫
 阪南大 15分 13 細野 元伸(3 朴 帝宣)
       25分 43 岸本 直
       61分 13 細野 元伸(7 井上 翔太)
       64分 13 細野 元伸(8 長瀬 圭佑)
       73分 13 細野 元伸(7 井上 翔太・6 井手口 正昭)

 第2試合の結果如何では優勝の可能性がある阪南大。負けられない試合にベストメンバーを用意するも試合前直前、要のMFM東浩史をメンバーから外さざるを得ないアクシデントに見舞われる。しかし、絶好調の阪南大には影響は無かった−。
 この試合、FWL細野元伸の得点力が爆発。15分、DFB朴帝宣の左サイドからのパスをゴール中央で落ち着いて決め先制。大産大もMFI橘章斗を中心に果敢にゴール前に攻め込むがあと一歩届かず再三ゴールに嫌われてしまう。その後、阪南大が初スタメンとなったMF43岸本直のゴールで2点をリードして後半へ。
 後半も終始運動量が安定していた阪南大のペースで進み、61分にはMFF井上翔太のペナルティエリア中央からのシュートを大産大GK@朴寛明がはじいたところを詰めていた細野が押し込む。更に3分後にもMFG長瀬圭佑からのパスを角度のないところからまたしても細野が合わせゴール。大産大GKが反応するもボールはゴールに突き刺さった。勢いのある阪南大は73分にも細野がダメ押しの5点目を決め快勝。前半は勢いのあった大産大だが、決定機を決め切れないことが後半にも響きスコアレス。最終節の結果によっては降格の可能性もあるため、厳しい週末を迎えることとなった。
                                                 (文:関西学連f)


■11月21日(土)@高槻市立萩谷総合公園サッカー場 14:00 kick off
 立命大 4(1−1)2 大院大


≪得点(アシスト)≫
 立命大 16分 24 加藤 恒平(20 佐原 啓泰)
       61分 24 加藤 恒平
       84分 24 加藤 恒平(6 是井 優輔)
       86分 44 玉林 郷(5 前野 貴徳)

 大院大 29分 80 東 洸太郎(22 日高 大地)
       59分 52 四ヶ浦 寛康(9 岡村 和哉)

 首位・関学大と勝ち点で並ぶ2位・立命大。インカレ出場のためには、絶対に落とせない一戦だった。
 序盤は立命大ペース。16分、ペナルティエリア内でFWS佐原啓泰が粘ってスルーパス。DFの背後を取ったMF24加藤恒平がこれに滑り込みながら合わせて先制点を奪う。しかし29分、大院大のMF80東洸太郎が同点ゴールを決めると、流れは大院大に。立命大は要のMFG福本尚純へのマークが厳しく、なかなかチャンスを作れない。
 後半に入り59分、大院大は右サイドのFWH岡村和哉からのクロスをFW53四ヶ浦寛康がヘディングで合わせて逆転。しかしその2分後、立命大はまたも加藤のゴールで追いつく。すると70分には大院大MFK真鍋裕也が2枚目のイエローカードで退場。これで完全に勢いづいた立命大は、84分に加藤のこの日3点目となるゴールで逆転に成功。さらに86分にも1点を追加して勝負を決めた。
 苦しみながらもなんとか逆転で勝ち点3を手に入れた立命大。関学大が桃山大と引き分けたため、一番乗りでのインカレ出場が決定した。試合内容は良かったとは言えないが、結果を出せたことはなにより大きい。日本一という目標に向け、まずは第一関門を突破した。
                                  (文:UNN関西学生報道連盟 浅井 淳平)

  

  
  インカレ出場権を得、歓喜に沸く立命大イレブン                     photo jufa-kansai_f


■11月22日(日)@高槻市立萩谷総合公園サッカー場 11:30 kick off
 大教大 1(0−0)0 京産大


≪得点(アシスト)≫
 大教大 72分 16 田中 俊一(9 森原 慎之佑)

 試合前に両監督が語ったキーワードは“先制点”と“スタミナ”。
 大教大・入口豊監督は「スタミナや技術は相手が上かも知れない。だから先に点を取って試合を有利に進めたい」と京産大のタフさを警戒。京産大・古井裕之監督は「走りきるスタミナには自信がある。しかし先制されるとリズムを崩したりして、それが活きない。ゼロでしのぎたい」とこちらは自分たちの強みと弱みを認識した上でゲームに入る。
 開始早々に、いきなり大教大がGKとの1対1というビッグチャンスを迎えるが、それを決められず、そこからゲームは膠着状態になる。両チームとも積極性があり、中盤を丁寧に作って、相手のゴール前までは迫る。しかしそこから、なかなかシュートまで持って行けず。シュートを打っても相手を脅かすようなものは無し。42分に、京産大のMFI小笠原侑生のミドルシュートがポストを叩いて、前半を終えた。
 試合を決めたのは、大教大のカウンターだった。前半からボールが回って来なくても、我慢強く待ち続けていたFWH森原慎之佑。数少ないカウンターのチャンスを常に狙っていた。森原の足下に絶好のボールが届いたのは72分。独力で相手DFを切り裂く。「ドリブルをしている間にシュートを打ちたかったが、相手が壁になっていた。その時、フリーの味方が見えた」という冷静さが試合を決める。森原から優しいパスを受けたMFO田中俊一が余裕を持ってヘッドで決めた。
 京産大はパワープレーに出たが、ゴールネットを揺らせず。1節を残して、降格が決まってしまった。
                                   (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)


■11月22日(日)@高槻市立萩谷総合公園サッカー場 14:00 kick off
びわこ大 1(1−1)1 大体大


≪得点(アシスト)≫
 びわこ 12分 13 平野 甲斐 (7 小池 遼)

 大体大 79分 14 相川 茂樹 (10 川西 翔太)

 守備にやや不安がある大体大としては、しっかりと守りから入りたかったが、12分に簡単に先制を許してしまう。びわこ大のMFF小池遼が右サイドでボールを持つ。大体大のプレッシャーも弱く、余裕を持って狙いすましたアーリークロスを蹴る。そのボールがゴール前で待つ、好調を維持するFWL平野甲斐の頭に届く。「相手GKの位置も見えていたので」という平野のヘッドは柔らかい弧を描いてGKの頭上を抜いた。
 敗戦が降格を意味する大体大は、半ば強引に反撃に出る。しかし、したたかなびわこ大は、ボールを持てば大体大のDFラインの裏を狙い、決定機を量産した。大体大GK41森廣泰彦のナイスセーブとシュートミスで追加点は入らなかったが、完全なびわこ大のリズムで前半は進んだ。
 後半、大体大は、俊足ツートップI川西翔太とG村田和哉、そして途中出場のJ山本翔一のトリオを中心に反撃に出る。彼らの個人技からのシュート場面も増えるが、びわこ大を崩し切れてはいなかった。後半途中からは、アーリークロスをびわこ大のDF中央に蹴って、そこからのスクランブルを狙う攻撃に変えたもののゴールに繋がらない。
その閉塞した状況を打ち破ったのが、MFM相川茂樹。79分、川西からボールを受けると、25メートルほどの距離を強引に、そして豪快に打ち抜く。鮮やかなミドルで同点に持ち込む。結局、逆転にまでは持ち込めなかったが、大体大が最終節まで残留の可能性を残した。
                                 (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)



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     上記のリザルトは第11節の会場のPREVIEWにも記載されております。
     (配布用PREVIEW作成までに若干修正があります場合があることを予めご了承ください。)