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2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

 09.11.06 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 後期・第7節 Result>

 
■11月3日(火・祝)@大阪長居第2陸上競技場 11:30 kick off
 関西大 3(0−0)2 大産大


≪得点(アシスト)≫
 関西大 46分 25 岡崎 建哉(11 中村 祐哉・21 田中 裕人)
       89分 17 金園 英学(3 宇佐美 宏和)
       89分 21 田中 裕人(34 安藤 大介)

 大産大 56分 9 西之宮 慎司
       82分 7 宮本 健二(8 浦川 祐基)

 主審は3分のロスタイム表示に1分を追加、これが両チームの明暗を分けた。関西大の左CKが続き、文字通り3度目の正直。34安藤大介の右足から21田中裕人の頭へ。1年生コンビの大仕事で関西大は2位に浮上した。序盤は落ち着かない展開。やがてボールを支配した関西大は、サイドチェンジ、DFライン背後とロングボールを意識的に用い、ピッチをより広く使おうとする。大産大にチャンスを与えず攻め続けたが前半は決定機を作れないままの0−0。
 しかし後半1分足らず、関西大が試合を動かす。MFJ中村祐哉のクロスを田中(裕)が落とし、MF25岡崎建哉がゲット。勢いは関西大にあるかと思われたが、大産大は相手DFラインの背後をFWL西原周平のスピードで繰り返し突き、徐々にリズムをつかんでいく。そして56分、FWH西之宮慎司のシュートで同点とする。その後2点目を求めて両チーム攻め合う展開となったが、82分に大産大がカウンターからMFF宮本健二のゴールで逆転。しかし関西大も執念を見せ、89分にロングパスを受けたFWP金園英学が抜け出して自身12得点目で2−2としたのだった。そして冒頭のシーン。ショックの大きい大産大。今後に尾を引かなければいいが。
                                        (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■11月3日(火・祝)@大阪長居第2陸上競技場 14:00 kick off
 桃山大 1(0−3)4 阪南大


≪得点(アシスト)≫
 桃山大 78分 11 齋藤 達也

 阪南大 21分 14 東 浩史
       33分 7 井上 翔太
       39分 14 東 浩史(10 棚橋 雄介)
       89分 14 東 浩史

 序盤から高い位置でプレッシャーをかける阪南大はFWM東浩史が自ら得たPKで21分に先制すると、不安定な桃山大のディフェンスに対して、セットプレーを交えた波状攻撃で押し込む。28分にFKをクロスバーに当てたMFF井上翔太が33分、左からドリブルで入り豪快なミドルを決めてリードを広げる。畳みかける阪南大は39分にもFWI棚橋雄介のキープから東が決めて3−0と大差をつけて折り返す。
 後半、FW36中東優治を入れて反撃に出たい桃山大だが、ボール際の寄せが早い阪南大の前に効果的な攻めを繰り出せない。それでも78分、阪南大中盤のミスにつけ込み、FWJ齋藤達也が得点し2点差とするが、それもつかの間、ロスタイムに東が「ハットトリックを狙い、思い切り蹴った」という強烈なミドルを叩き込んだ。
 ボランチのE井手口正昭、G長瀬圭佑を前節の退場で欠いた阪南大。しかし代役の42池田康彦と28谷本泰基が攻守にハードワークを見せ、選手層の厚さを見せつけ、一気に4位に浮上した。対照的に攻守に覇気が感じられなかった桃山大は痛い2連敗で、阪南大に抜かれ6位へ。上位との対戦を残しているが、優勝はおろか、インカレ出場圏内からも大きく後退した。
                                        (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■11月3日(火・祝)@山城総合運動公園太陽が丘球技場B 11:30 kick off
 立命大 0(0−0)1 びわこ大


≪得点(アシスト)≫
 びわこ大 69分 7 小池 遼(13 平野 甲斐)

 「勝ち点にこだわらず無心で臨みたい」(立命大・米田隆監督)と「勝ち点的には追い上げる者の強みがある」(びわこ大・望月聡監督)と、勝ち点とそれに対する気持ちの持ち方が問われる一戦となった。
 慎重な戦いが続いた90分間だった。その証左として、「オーバーラップの回数、クロスの回数を気にしている」という立命大の超攻撃的左SBD前野貴徳の攻め上がりが極端に少なかった事が挙げられる。ゲームの主導権は立命大が握っていたと言って差し支えないだろう。中盤の底で主将・G福本尚純がボールを奪い前線に散らす、そこにMFE是井優輔・I内田昂輔が絡む。特に是井の運動量と仕掛けにびわこ大は手を焼いていた。対するびわこ大はカウンター主体。エースFWL平野甲斐が左右に流れてボールを受けて、そこを起点に攻撃を仕掛けた。
 この仕掛け合いを制したのは、びわこ大であり、平野だった。69分。中央でボールを受けた平野は、少しボールを持ちタメを作る。その左外側からMFF小池遼が猛ダッシュで走り込む。平野が小池に優しいラストパスを送った時点で勝負あり。小池は鮮やかに逆サイドにシュートを沈める。最後の立命大のパワープレーをかわしたびわこ大が、残留争いから一歩抜ける貴重な勝ち点3をモノにした。
                                        (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)


■11月3日(火・祝)@山城総合運動公園太陽が丘球技場B 14:00 kick off
 同大 1(1−1)2 関学大


≪得点(アシスト)≫
 同 大 22分 35 三浦 修(16 徳丸 敬紘)

 関学大 12分 5 飯田 洋介(18 梶川 諒太)
       80分 2 桑野 裕士(19 阿部 浩之)

 相性があるとすれば、同大は関学大が苦手である。結果的に勝った試合でも、関学大のフィジカルに圧倒される場面が目立ち、得意のショートパスが繋がらない。この試合もボール支配率、シュート数ともに同大が上。そして関学大のMFR阿部浩之も認めるように「同大の方がゲームの進め方が上手い」。それでいながら、同大は、この試合も勝ち切れなかった。
 12分、関学大の左サイドからのセットプレー。ゴール前では関学大の選手が3人もフリーになり、MFQ梶川諒太のボールに最後は、DFD飯田洋介が合わせる。同大のニアサイドのケアの甘さが出たシーン。それでも地上戦に徹する同大は22分に、MFI北森陽介からMFO徳丸敬紘、最後はDF35三浦修が決める。得意の細かいパスワークを披露した。
 後半、同大も高さを投入する。FW43國師貴政がターゲットとなり、空中戦の強みをプラスする。しかし、エアバトルは関学大の方が上。最後の砦は関学大のDF陣が守り抜く。そして80分。前半同様、左サイドからのセットプレーを関学大が得る。ニアを警戒するように同大ベンチが促したが、結果的には、また関学大がニアサイドに3人飛び込み、最後はMFA桑野裕士が仕留める。両者の間の勝ち点差は6に開いた。それぞれに目標がハッキリと変わった瞬間かも知れない。
                                        (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)


■11月3日(火・祝)@三木総合防災公園陸上競技場 11:30 kick off
 大教大 1(1−0)0 大体大


≪得点(アシスト)≫
 大教大 4分 9 森原 慎之佑(16 田中 俊一)

 今節の大一番となった10位・11位の残留戦線、直接対決。試合を決めたのは、大教大の頼れるエースFWH森原慎之佑だった。
 前半4分、中央のMFO田中俊一からのパスを受けると、「シンプルに裏を狙おう」と森原が持ち味の瞬発力とドリブルで裏へ抜けシュート、大教大のエースが2試合連続ゴールを決めた。早い段階で追う立場となった大体大は、FW29田上勇輝や主将・MFH松本良太など前線にスピードある彼らを中心に、細かいパス回しで相手を翻ろう。だが、確実にゴールを決めようと慎重さが裏目となり、なかなかシュートを打つことが出来ない。
 後半に入り、68分に一気に2人を投入すると徐々にリズムを掴み始めるが、それでも「あれだけ引かれると最後まで持ち込むことが難しい」(松本)と、一歩及ばす。大教大は、後半30分までほとんど自陣で相手の攻撃に耐え、我慢の時間帯を凌いだ。終盤はシナリオ通り大教大ペースへ。最後までエース森原の貴重な1点を守りきり2連勝を挙げた。
試合後、「1−0で勝ち点3は、うちらしいゲーム」と入口豊監督。大教大が熾烈な残留戦線を一歩リード。負けた大体大は残り4試合、自力での残留へ向け勝つしかない。
                                          (文:フリーライター 久住 真穂)


■11月3日(火・祝)@三木総合防災公園陸上競技場 14:00 kick off
 大院大 1(0−1)1 京産大


≪得点(アシスト)≫
 大院大 61分 9 岡村 和哉

 京産大 39分 23 金田 浩明(2 濱田 太一)

 第一試合で大教大が勝ち点を伸ばしたため、もうあとがない京産大。その対戦相手は4連勝中と絶好調・大院大だ。
序盤から走りに定評ある京産大がスペースを使い、攻勢をかける。特に中盤のMF28松永俊吾が緩急あるドリブルで観客を魅了。さらには、柔らかいタッチで裏を狙うFWJ木付雄大へパスを供給。再三、大院大ゴールを脅かした。そして鍵を握る先制点を決めたのは京産大。39分、シュートのこぼれ球を中央で待ち構えていたMF23金田浩明が右足で決め、待望のゴールが生まれる。だが、4連勝中と波に乗る大院大が黙っているはずがない。61分、FW53四ヶ浦寛康がPKを得ると、キッカーはFWH岡村和哉。「これまでのサッカー経験から、PKを取った人以外の選手が蹴る方が決まる」(藤原義三監督)と、監督の読み通り岡村がGKの逆を付くPKで同点に追いついた。その後は京産大が再びリズムを掴むが、大院大GK@古矢光宏がビッグセーブを連発。「相手が裏へ出てくるのは分かっていた」と前への飛び出しで、幾度となくチームを救った。
 両チームとも最後まで戦う姿勢を崩さなかったものの、互いに牙城を崩せず勝ち点1を分け合った。
                                           (文:フリーライター 久住 真穂)


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