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2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

 09.10.09 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 後期・第3節 Result>


■10月3日(土)@山城総合運動公園太陽が丘陸上球技場 11:30 kick off
 立命大 0(0−0)0 関西大


 同勝ち点の3位、優勝を射程圏にとらえる両チームの直接対決。立命大・福本尚純主将が「前半15分、関大は必ず前から来ると思っていた」と話したように、試合は関西大が攻め、立命大がはね返す展開で始まった。関西大は、持ち前のパスワークに、DFの背後を突くロングボールも交えて立命大を押し込む。しかし12分、FWF佐藤悠希がボレーでループ気味に狙い、GK@鈴木彩貴にビッグセーブされた場面以外、決定機は作れない。20分を過ぎると関西大のミスを突く立命大がカウンターを仕掛け、攻守切り替えの早い五分の展開へ。35分、立命大はDFR篠原翔のクロスからゴール前になだれ込むが、関西大DF必死の抵抗の前に決め切れない。
 後半、立命大MF24加藤恒平、関西大FWP金園英学がともにヘッドで狙うが、いずれもGKを脅かせず、その後もシュートで終われない焦れた展開が続く。ともに交代カードを切るが、膠着状態は変わらない。サイドのG藤澤典隆をトップ下に移しキープ率を上げた関西大が、セットプレーを活かして惜しいチャンスを迎えるが、後期いまだ無失点の立命大の守備は揺るがなかった。0−0だが、両ゴール前での気迫あふれる攻防など見所の多いナイスゲームだった。
                                        (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■10月28日(水)@鶴見緑地球技場
 同大 1(1−2)2 大院大


≪得点(アシスト)≫
 大院大 12分 6 高橋 周也 (5 尾泉 大樹)
       14分 7 加藤 健太 (6 高橋 周也)

 同  大 41分 3 安川 有(16 徳丸 敬紘)

 インフルエンザ禍で延期されたゲーム、大院大が貴重な白星で、これで3連勝と波に乗ってきた。大院大は「スロースターターの同大、最初の15分間で得点を」(藤原義三監督)の思惑通り、前半12分、14分に立て続けにゲット。先制点は故障で欠いた同大のGKと右サイドバックの連携のまずさをMFE高橋周也で突き、2点目は動揺した同大DFを今度は右から揺さぶりを掛け高橋→F加藤健太のMFコンビでもぎ取った。高橋の精力的で、かつ的確な動きが目立った。調子に乗ったかと見えた大院大だが、以後は攻撃にリズムが出ず、特に61分には同大DFB安川有の退場で数的優位に立ちながら、決定的なチャンスを作れなかったのは、今後の課題。
 同大は序盤の失点を41分、ゴール前の混戦から、DF安川が押し込んで1点を返し反撃態勢。同大の後半は、攻守とも大院大を圧倒しながら1点が取れなかった。特に攻めでは中盤からのビルドアップ、左右をバランスよく使った攻め上がりなど良かったが、あせりもあったのだろう、ラストパスに今一つ正確さを欠いて大院大DF網を破れなかった。                                                          (関西学連)

※10月3日(土)開催予定でしたが、新型インフルエンザの影響により10月2日付で開催中止・延期
  →上記の日程で開催されました。

 
 先制点でチームに弾み!(写真中央:大院大 5 泉尾 大樹 選手)    Photo フリーライター 久住 真穂


■10月3日(土)@山城総合運動公園太陽が丘球技場B 11:30 kick off
 びわこ大 1(1−1)4 大産大


≪得点(アシスト)≫
 びわこ大 37分 36 吉澤 春風(20 澤西 宏典)

 大産大 31分 13 西原 周平(9 西之宮 慎司)
       68分  8 浦川 祐基(7 宮本 健二)
       87分  9 西之宮 慎司  
       89分 10 橘 章斗(14 藤下 恭之)

 後期開幕から2連敗どうしの対戦。決定力の違いが結果となって表れた。
 先制したのは大産大。31分にFWL西原周平が狙いすましたミドルシュートを突き刺し、先手を奪った。その後カウンターから失点するも、68分にMFG浦川祐其のオーバーヘッドで勝ち越し。ジャストミートはしなかったが、前に出ていたGKの頭上を越え、ゴールに吸い込まれた。その後は「(びわこ大は)攻めている時のケアが良くない」と櫛引実監督が指摘したように、前がかりになった相手に対し、カウンターで応戦。FWH西之宮慎司、MFI橘章斗がそれぞれ追加点を挙げ、 試合を決めた。攻めこまれた時間帯もあったが、「辛抱してやりきった」と櫛引監督もチームを評価した。
 相手のそつのない攻撃に屈したびわこ大。「うまくやられてしまった」と望月聡監督も嘆いた。MF36吉澤春風のゴールで追いついたまではよかったが、逆転弾は奪えず。前がかりになったことで、カウンターの餌食になり突き放されてしまった。望月監督は「これが今のチームの勢い。これから1個でも勝っていきたい」と前を向いた。
                                    (文:UNN関西学生報道連盟 阪西 直登)


■10月3日(土)@山城総合運動公園太陽が丘球技場B 14:00 kick off
 関学大 2(0−0)0 京産大


≪得点(アシスト)≫
 関学大 48分 9 村井 匠(18 梶川 諒太)
       51分 29 持田 和明(19 阿部 浩之)

 「関西制覇」へ向け、3連勝を飾りたい関学大。対する京産大は、下位争いの混戦から抜け出すためにも勝ち点3が必須。互いに落とすことのできないゲームだった。
 試合序盤は、京産大が試合の流れを握る。関学左サイドの空いたスペースをうまく使い、幾度も関学大ゴールを脅かした。そしてその果敢な攻撃の姿勢から、前半31分にはPKを獲得。だが、FWI小笠原侑生が蹴ったボールはバーに阻まれてしまう。この大きなチャンスを京産大が逃すと、流れは関学大に。
 後半3分にFWH村井匠のヘディングシュートで先制すると、その3分後にはMFR阿部浩之のFKの跳ね返りをFW29持田和明が押し込みリードを広げた。その後カウンターからゴールを狙う京産大だったが、小笠原の退場も響き、関学大守備陣を崩すことはできなかった。
 3連勝も「厳しい試合だった。」とゲームキャプテンDFC志田野雄一朗。1試合の結果が上位争い・下位争いの順位を左右するだけに、両者の勝利への思いがぶつかり合う激しい試合となった。
                                    (文:UNN関西学生報道連盟 寺島 琴美)


■10月4日(日)@大阪長居第2陸上競技場 11:30 kick off
 阪南大 2(0−0)0 大体大


≪得点(アシスト)≫
 阪南大 56分 14 東 浩史(6 井手口 正昭)
       88分 47 中村 雄大(13 細野 元伸)

 「上位との勝ち点差も意識している」と言う阪南大の主将M東浩史、「残留争いのためにも連勝」と意気込む大体大の攻撃の切り札G村田和哉。是が非でも連勝を目指す両者の対戦は、手堅いサッカーで時間が進んだ。
 主導権は阪南大にあったように映るが、大体大のスピード豊かなカウンターも冴えていた。しかし互いに決定機はほとんど作れない。阪南大は攻撃の手駒が少ない状態が続いているものの、守備陣はベストに近いメンバー。昨年の鉄壁を思い起こさせるように、後期はいまだ失点無し。その要因として1対1に強いDFと、ボランチE井手口正昭の存在がある。特に前節でも圧巻のパフォーマンスを披露した井手口は、この日も抜群の仕事ぶり。自陣では大体大の攻撃の芽を摘み、攻めに絡めば何度もチャンスメイク。中盤を制圧した彼の存在が、徐々に攻撃陣にリズムを与えた。ほぼフリーに近いポジションを取って攻撃を指揮した東が、ドリブル・パス・シュートと自由自在に動き始め、大体大は彼を捕まえられない。そして56分。東から井手口、そして再び東に戻す壁パスが綺麗に通り、東がコースを狙ったシュートを沈める。
 こうなると大体大は苦しい。前線の選手の強引な突破からシュートまでは至るものの、枠には飛ばず。最後は、阪南のFW47中村雄大が豪快なシュートを決めてトドメを刺す。完全に阪南大が波に乗って来た。
                                       (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)


■10月4日(日)@大阪長居第2陸上競技場 14:00 kick off
 桃山大 1(0−0)1 大教大


≪得点(アシスト)≫
 桃山大 57分 オウンゴール

 大教大 83分 9 森原 慎之佑(4 高垣 淳司・19 藤原 篤史)

 後期に入って調子の出ない桃山は、松本直也監督が「心身ともにフレッシュな選手を数人入れてみた」と言うように攻撃陣の活性化を意図して試合に臨む。一方、なかなか勝ち点が伸びない大教大の入口豊監督は「守備のメンバーは揃っており大崩れは無いので、後は点を取ること」と課題を挙げた。
 前半は、桃山大のフレッシュなメンバーが、まさにガムシャラに大教大のゴールに迫る。鮮やかな崩しや手数を掛けた攻撃ではなかったが、FW 52姫田竜太を楔に使い、そこに2列目からなだれ込むように選手が飛び込み、迫力は十分。残念ながらシュートの精度を欠き得点には繋がらなかったものの、桃山が意図した試合内容が続いた。
 その勢いが実ったのが57分。大教大のペナルティーエリア手前に転がったボールをGKがクリアするタイミングで複数の選手が、ラグビーで言うチャージに走る。結果、クリアボールは大教大の選手に当ってオウンゴールとなったが、前へ前への勢いがもたらしたゴールとも言えた。
 得点力不足もあり、意気消沈したかに見えた大教大だったが、鮮やかに崩して同点に追い付く。83分、DFB大庭慧之がヒールで落とし、そのボールをO田中俊一がクロス。ファーでC高垣淳司が折り返し、R藤原篤史がシュート。そのボールにエースH森原慎之佑が反応してゴールネットを揺する。交代選手が多く絡んだ、素晴らしいゴールで勝ち点1を手繰り寄せた。
                                       (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)

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