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2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

  09.09.17 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 後期・第1節 Result>

  いよいよ後期リーグが開幕!!
     混戦で迎えたリーグ戦は後期立ち上がりも波乱。ますます目が離せない状態になりました!
 
■9月12日(土)@大阪長居第2陸上競技場 11:30 kick off
 同大 1(1−0)大体大


≪得点(アシスト)≫
 同大 29分 22 市川 俊治朗

 首位桃山大(勝ち点21)を、2位同大(20)と19で並ぶ関学大・立命大・関西大が追いかける形の大混戦で後期開幕を迎えた関西学生リーグ。開幕戦は、2位につける同大と、最短の1年で1部復帰しながらも、CBに1年生コンビを起用せざるを得ない守備が不安な11位・大体大とが対戦した。
 同大は、FW22市川俊治朗、右SHF楠神順平が、相手DFのギャップでプレーすることで、相手DFを引きつけてから、ボランチ北森陽介が両サイドに広く展開し、優勢に試合を進める。しかし大体大も1試合平均2失点という前期リーグワーストの失点数とは思えない、集中を切らせない守備で対抗する。
 大体大DFを両サイドから揺さぶり続けた同大の攻撃が結実したのは29分。右サイドからゴールラインまで入り込んだ楠神がマイナスに折り返したボールは、大体大DFが辛うじてクリアするが、市川の前に。得点ランク4位の男の右足が正確にゴールをとらえた。
 反撃に出たい大体大だったが、エース川西翔太を負傷で欠き、決定機も前半のMFG村田のシュートがGKに阻まれた一度のみと、同大DFに脅威は与えられなかった。追加点こそなかったが、余裕で逃げ切った同大が首位に浮上した。
                                          (文:サッカーライター 貞永 晃二)

■9月12日(土)@大阪長居第2陸上球技場 14:00 kick off
 桃山大 1(0−1)2 京産大


≪得点(アシスト)≫
 桃山大 54分 24 山野 裕斗(26 小倉 慎太郎)

 京産大 41分 41 安藤 俊輔
      85分 2 濱田 太一(6 市川 恭平)

 J1広島をモデルに3バック&1トップ2シャドーで臨んだ最下位・京産大だったが、試合は個の力で優る首位・桃山大が支配する。MFE岡田翔太郎の強烈なミドル、DF 24 山野裕斗のヘッドがいずれもワクをとらえたが、京産大GK@吉田誠のビッグセーブに邪魔をされる。39分にもFWQ須ノ又諭のシュートがGKを破るが、DF24西口諒が難を逃れる。
 そして守勢に立っていた京産大が先制したのは41分。こぼれ球を勘良く拾ったFW41安藤俊輔の左足シュートがゴールに飛び込んだ。直後にもシュートがポストを叩くなど、桃山大は冷や汗をかく。
 しかし後半、雨脚が強まる中の54分、CKの流れから山野がヘッドで決めて桃山大は残り時間に逆転を狙い攻勢を強める。濡れたピッチを意識した岡田の低い弾道のシュートをGK吉田がまたもはじき出し、84分にも岡田の至近距離からのシュートもDFがブロック。「決めるべきところを決めないと・・」と岡田は悔やんだが、直後の85分、京産大はCKからDFA濱田太一がヘッドで決めて決勝点とした。5位転落の桃山大DFC宮内豪は「首位を意識しすぎた」と悔やんだが、リーグはまだ始まったばかり、順位で一喜一憂するには早すぎる。
                                         (文:サッカーライター 貞永 晃二)

■9月12日(土)@鶴見緑地球技場 11:30 kick off
 阪南大 1(0−0)0 大院大


≪得点(アシスト)≫
 阪南大 67分 14 東 浩史

 同じ勝ち点で並ぶ両者の対戦。下位を引き離し、上位と差を詰めるには勝ち点3を狙いたい試合だった。
 しかし、前半は試合のリズムを互いに奪えない。大きなミスは無いものの、リスクを冒さないサッカーに終始していた。
唯一、大院大の左SBD尾泉大樹が「得意の左足で勝負します」の言葉通り、果敢なオーバーラップと、思い切ったアーリークロスを連発し、得点の可能性を生み出していた。
 後半になり、徐々に阪南大に流れが来る。地味ながら中盤でE井手口正昭がボール奪取を繰り返し、流れを引き寄せた。「中盤が勝負の分かれ目」と語っていた大院大・藤原義三監督にとっては、苦しい展開。しかしベンチに中盤の選手は一枚しかおらず、なかなか流れを戻せない。試合が動いたのは65分。大院大が得点機会阻止で退場者を出した直後。そのファウルは、ゴール正面で20メートルの距離。阪南大のキッカーM東浩史が「練習で良く蹴っているコースで狙い通りでした」と後述したように、見事に直接突き刺す。ここから阪南大は丁寧なボール回しで、上手く時間を使う。体調が万全でないエースJ木原正和も途中交代で登場後からボールに喰らいつき執念を見せた。
 結局、大院大は、FWが3本のシュートを放ったに止まり、阪南大を脅かせず。拮抗した試合を阪南大が拾った。
                                        (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)

■9月12日(土)@鶴見緑地球技場 14:00 kick off
 関西大 5(2−1)1 びわこ大


≪得点(アシスト)≫
 関西大 19分 8 藤澤 典隆
       38分 17 金園 英学
       51分 7 佐藤 悠希(17 金園 英学)
       67分 8 藤澤 典隆(17 金園 英学)
       82分 7 佐藤 悠希(11 中村 祐哉)

 びわこ大 10分 5 内野 貴志(16 山田 尚幸・23 湯田 逸友)

 この試合の関西大は強かった。びわこ大の望月聡監督が「力の差を感じました」と脱帽したように、関西大が内容・結果ともに圧倒。
 ゲームそのものは、びわこ大が先制した。関西大のGK@児玉剛や主将E清水孝太が課題として挙げていた「セットプレーでの守備」に綻びが出る。前半10分にびわこ大のD内野貴志がCKから決めた。しかし、切り替えた後の関西大は、完全に試合を支配。雨も強くなり、ボール扱いも難しい状況だったが、1本1本のパスが強く速く正確。グラウンダーのパスでピッチを広く使ったかと思えば、FWにロングボールを入れてアクセントを付ける。19分に、G藤澤典隆がややラッキーなゴールを決めると、後は怒涛のゴールラッシュ。得点ランクトップのP金園英学が逆転弾。F佐藤悠希が2発と、藤澤もこの試合2点目。すべて崩して取り切ったゴール。
 びわこ大もカウンターでチャンスを窺うが、関西大守備陣が決定機すら許さず。5−1というスコアも納得の内容で関西大が完勝。大きな目標でもある天皇杯にも弾みを付けた。まだまだ試合数は多く残っているが、関西大が優勝候補筆頭と断言出来る内容だった。
                                      (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)

■9月13日(日)@加古川運動公園陸上競技場 11:30 kick off
 立命大 1(0−0)0 大産大


≪得点(アシスト)≫
 立命大 50分 15 渡部 寛(8 福本 尚純)

 前期4位、首位との勝ち点差2と好位置で折り返した立命大。大産大も前期終盤の連勝で9位に付けている。前期の対戦では3−0と立命大が快勝しており、大産大としてはリベンジを果たしたいところ。
  「内容よりもまず勝つことにこだわった」と立命大のMFG福本尚純主将。その言葉通り、50分に福本のFKをDFN渡部寛が体で当て、セットプレーを確実にものにした。試合内容だけを振り返ると、ほぼ互角。大産大はスペースを使ったドリブル、パスワークで展開するも、シュート数はわずか3。後半には怪我明けのMFI橘章人を投入しリズムを作るも、立命大DF25藤原広太朗を中心とする守備陣に抑えられた。逆に、勝利した立命大の方が苦しかっただろう。前線へボールが入らず、唯一左サイドMF 24 加藤恒平、DFD前野貴徳からの縦の突破だけが光っていた。
 試合内容だけを見ると、初戦ということもあり堅さの残るものであった。「やるべきことはやれた。それでも、初戦は勝ち点1を取りたかった」と櫛引実監督。両者の言葉からは、勝利へのこだわりが伺えた。激化している上位争いに勝ち残るため、残留への道を切り開くため、長い戦いがまた始まった。
                                           (フリーライター 久住 真穂)


■9月13日(日)@加古川運動公園陸上競技場 14:00 kick off
 関学大 1(1−0)0 大教大


≪得点(アシスト)≫
 関学大 44分 19 阿部 浩之(9 村井 匠)

 昨年度からの対戦成績は1勝2分。実は、このカード大教大が優勢だ。しかし、試合を支配したのは前期3位の関学大。互いに前半からスピードあるゲームを展開し、特に関学大は前期から急成長したMFQ梶川諒太が光った。だが、2トップに良いボールが供給されても、シュートまで持ち込めない。中盤の選手がそのままミドルで打つ場面も多く見られた。そんな中試合を決めたのは、怪我で前期は出遅れていたMFR阿部浩之。天皇杯予選から完全復帰し、同じ2回生の梶川とチームを活性。前半終了間際、中盤からのパスを拾った阿部がDFラインの裏へ飛び出し、右足でゴール。関学大は一瞬の隙を逃さなかった。
 一方の大教大は、この日はMFI三好洋央が中盤から前線にまで顔を出し、体を張るものの、ゴールへと結びつかず。後半は疲れからか運動量が落ちた関学大相手に、交代で入った1回生のMF46森本健太が逆サイドへのパスを配給するなど新たなリズムを作り出したが、やはりゲームキャプテンDFD志田野雄一朗率いる前期最小失点の関学大守備陣がそれを許さなかった。
                                          (フリーライター 久住 真穂)


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     (配布用PREVIEW作成までに若干修正があります場合があることを予めご了承ください。)