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2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

  09.07.02 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 第10節 Result>

■6月27日(土)@大阪長居第2陸上競技場 11:30 kick off
 立命大 3(1−0)0 大産大


≪得点(アシスト)≫
 立命大 12分 38 坂本 一輝(13 藤田 浩平)
       56分 13 藤田 浩平(15 渡部 寛・10 内田 昂輔)
       73分 24 加藤 恒平(13 藤田 浩平・5 前野 貴徳)

 前期リーグも残すところ2試合。首位・桃山大が勝ち点18、最下位・京産大が8と、その差は10。1つの勝利、1つの敗戦で順位が大きく動き、全チームが優勝の可能性と降格の危険性を併せ持っている。試合はなかなか連勝できない5位・立命大と5連敗から4連勝へと転じ、7位へと浮上してきた大産大の対戦。
 試合が動いたのは12分。立命大FWL藤田浩平のシュートをGKがこぼしたところをルーキーFW38 坂本一輝が抜け目なく詰めて先制する。その後も立命大の「ヨコの揺さぶりだけでなく、タテに入れるパスを意識した」(米田隆監督)攻撃が「戦う姿勢が立ち上がりから全然なかった」(櫛引実監督)という大産大を攻め立て、40分にも絶好機を迎えるが藤田のシュートはバーの上。後半も立命大ペースで進み、56分に右CKからDFN渡部寛のヘッドをGKがキャッチできず藤田が決めて点差を広げる。反発力の感じられない大産大を尻目に73分に立命大はMF 24 加藤恒平が3点目を決めてほぼ勝敗を決めた。終盤は「開き直ってボールタッチ数も少なくなって、ボールに向かう姿勢も出た」(櫛引監督)大産大だったが、ときすでに遅く、立命大の完勝となった。
                                           (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■6月27日(土)@大阪長居第2陸上競技場 14:00 kick off
 大院大 2(0−0)1 大体大


≪得点(アシスト)≫
 大院大 64分 53 四ヶ浦 寛康(5 尾泉 大樹)
       89分 28 平岡 佑太(9 岡村 和哉)

 大体大 53分 14 相川 茂樹

 8位の大院大だが、対戦相手11位・大体大との勝ち点差は3。敗戦は得失点差での順位逆転につながるいわば「当面の相手」(大院大・藤原義三監督)だ。
 大院大のペースで始まった試合だが、大体大はFWI川西翔太、DFC中田臣士朗が好シュートを放ち、守っても大院大の攻撃の中心H岡村和哉を激しくつぶし主導権を握る。42分にもMFP梶本秀樹が絶好機を迎えるが、DFC吉井直人が好タックルで大院大を救い、0−0で折り返す。
 後半もリズムは大体大のもの。そして53分に均衡が破れる。相手DFのクリアを拾ったMFM相川茂樹のミドルがバーを叩いてゴールに飛び込む。しかしリードもつかの間、64分のCK、「水を飲んで戻るとフリーだった」と笑ったFW 53 四ケ浦寛康のヘッドが飛び出し大院大が同点とする。追いついた勢いで、DFD尾泉大樹の角度のない所からの惜しいシュートで畳み掛け、ついに89分、交代出場のMF 28 平岡佑太が岡村の粘り強いキープのこぼれを蹴りこみ逆転しそのまま逃げ切った。「辛抱して、辛抱して、辛抱した」(藤原監督)大院大が「最後のところで頑張り切れなかった」(北村コーチ)大体大をわずかに上回った。
                                           (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■6月28日(日)@大阪長居第2陸上競技場 11:30 kick off
 関学大 4(1−0)0 桃山大


≪得点(アシスト)≫
 関学大 25分 4 志田野 雄一朗(18 梶川 諒太)  
       74分 9 村井 匠  
       86分 12 村上 達哉(9 村井 匠)
       87分 9 村井 匠

 両チームとも意欲的な動きで攻守を展開させたが、後半21分に桃山大DFA中山修志が退場してから、関学大の一方的な攻勢で3点を加算、意外の大差ゲームになった。これで関学大は2位に浮上、桃山大は4位に転落した。関学大は「Q梶川以外に中盤のパスの受け口、攻撃の起点を作りたかった」(加茂監督)作戦でテクニシャンMFF渡辺毅仁を起用した。渡辺が左、梶川が右サイドでそれぞれ起爆剤になったことで、このところ各校のマークの厳しさに展開力が落ちてきた梶川が甦って中盤に厚みが出た。
 桃山大もボランチE岡田翔太郎や33山敷誠也、M宮澤龍二のMF陣が果敢な仕掛けで関学大に勝負を挑み、後半21分までは勝敗はどちらに転ぶか分からなかった。しかし、前半からの関学大MF陣の厚みと変化のある攻めが、桃山大DFにダメージを与えつつあったことは事実で、それが退場者につながった。人的優位に立ってからの関学大はFWH村井匠が2得点1アシストと大黒柱の役割を発揮、意外の大差ゲームの主役になった。
                                                       (関西学連)
 

■6月28日(日)@大阪長居第2陸上競技場 14:00 kick off
 阪南大 1(0−1)1 関西大


≪得点(アシスト)≫
 阪南大 64分 17 永岩 貞亮(34 南條 駿)

 関西大 23分 17 金園 英学(25 岡崎 建哉)

 下位から少しでも上位に、未完全のチーム力を少しでも完成にもっていきたい、という阪南大の意欲が、関西大を上回った戦いといえそうだ。関西大は大学選抜で抜けたDFA田中雄大の穴を埋めたDF25岡崎建哉が先制点を演出。パスをエースFWP金園英学につないで早い段階での1点を関西大にもたらした。「リードしていないと落ち着けない」(島岡監督)関西大にすれば、この1点は大きな励みになり、ペースを握るかと思わせたのだが、阪南大は譲らなかった。MFE井手口正昭、G長瀬圭佑のダブルボランチが早い動きで関西大の仕掛けをつぶし、M東浩史、P長岩貞亮の両サイドが果敢に仕掛けて関西大が握ろうとしたペースをかく乱した。
 このあたりが過去に戦歴を残している阪南大の大きな財産で、あまつさえもたつく関西大DFを崩して同点に追いついた。後半17分ごろから、関西大DFを後手に追い込みだし、19分、期待のFW 34 南條駿の突破で永岩が同点のシュートをネットに突き刺した。関西大は前半早くからの優位を生かせない悔いの残るゲームとなった。
                                                       (関西学連)


■6月28日(日)@山城総合運動公園太陽が丘陸上競技場 11:30 kick off
 京産大 1(0−0)2 大教大

 
≪得点(アシスト)≫
 京産大 89分 7 稲本 悠人

 大教大 60分 19 藤原 篤史(16 田中 俊一)
       76分 19 藤原 篤史(30 岡本 大輝)

ともに勝ち点で並び、ここ数試合勝利から遠ざかっている両者の対決。前期残り2節、後期を視野に入れるとなんとしても勝ち点3を奪いたいところ。京産大は昨年、大教大に2敗しており今年こそは勝利を挙げたい。
 序盤は大教大がスピードあるサイドの選手を生かし、ボールをキープ。一方の京産大は、MFR藤原司がキレのある動きを見せ左サイドから果敢に仕掛ける。だが互いに前線へ配球できず、前半はスコアレスで折り返す。後半に入ると、右サイドMFO田中俊一からのクロスをゴール前で待っていたFWR藤原篤史が押し込む。
1点ビハインドの京産大は積極的に交代カードを切り、大教大もこれに応戦。そして、76分「2点目が大事。選手交代のタイミングを見計らっていた。」と入口豊監督の采配が的中。今度は左サイド・ルーキーDF 30 岡本大輝からのクロスを波に乗る藤原がスライディングで右足に当て、待望の追加点を上げる。後半ロスタイムには、京産大のゲームキャプテンMFF稲本悠人がPKを確実に決めるが、時既に遅く2−1で逃げ切った大教大が約2ヶ月ぶりの勝利を挙げた。
「この一週間、練習から厳しく言って取り組んできた。」(主将・大久保悟)という大教大に対して、「まだ甘えがある」(古井裕之監督)と京産大。誰もが「どのチームも、あまり差がない」口にするように、依然、混戦模様のリーグにおいて気持ちの面など、ほんの僅かな差が結果に響いてくることは間違いない。
                                              (フリーライター 久住 真穂)

 
  2得点でチームに貢献!(写真中央・大教大・藤原 篤史 選手)      photo フリーライター 久住 真穂


■6月28日(日)@山城総合運動公園太陽が丘陸上競技場 14:00 kick off
 びわこ大 1(0−1)2 同 大 


≪得点(アシスト)≫
 びわこ 52分 20 澤西 宏典(7 小池 遼)

 同 大  6分 22 市川 俊治朗(2 林 佳祐・36 原 慎一)
      66分 10 北森 陽介

 「昨年はびわこ大に負けており、勝ちたかった。」と同大・望月慎之監督。その言葉通り、苦手な相手に同大が結果を出した。
 同大はノーゴールに終わった前節から一新し、スピードのあるFW 22 市川俊治朗を先発起用。これが功を奏し、開始早々DFラインの裏へ抜け出した市川が結果を出した。しかし、びわこ大も黙ってはいない。52分にはMFF小池遼が左サイドから進入し、これをゴール前に居たFWS澤西宏典が同点弾を決めると流れは一気にびわこ大へ。だが、たたみかけた雰囲気に怪我から戻ってきた同大の守護神・GK@川原隆広が「きつい時に走れ!」と一喝。FWH角島康介のシュートを相手GKがはじき、これを逆サイドフリーでいたMFI北森陽介が落ち着いて決め、2−1と引き離した。形勢逆転し、勢いがついた同大。終盤に、シュートは惜しくもポストに阻まれたもののMFF楠神順平が魅せた股抜きドリブルは圧巻だった。試合はこのまま同大が守りきり、2−1で終了。着実に勝ち点を伸ばしている同大は、再び首位の座についた。
 「先制されたのが痛い。最初と最後に集中力が切れる」とびわこ大のゲームキャプテン・小池。課題に挙げる「勝負強さ」で同大に軍配が上がり、一度は追いついたものの先制点の影響は大きかった。
                                              (フリーライター 久住 真穂)

 
  先制点でチームに勢いをもたらした!(同大・市川 俊治朗 選手)    Photo UNN関西学生報道連盟

 1部リーグ試合会場では「GAME PREVIEW」を配布しています。
    上記のリザルトは第11節の会場のPREVIEWにも記載されております。
     (配布用PREVIEW作成までに若干修正があります場合があることを予めご了承ください。)