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2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

  09.06.24 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 第9節 Result>

■6月20日(土)@大阪長居第2陸上競技場 11:30 kick off
 大院大 2(1−0)1 立命大


≪得点(アシスト)≫
 大院大 2分 9 岡村 和哉(53 四ヶ浦 寛康)
      61分 53 四ヶ浦 寛康

 立命大 85分 24 加藤 恒平(10 内田 昂輔)

 関西選手権で結果を出した「大きなサッカー」(藤原義三監督)が、この試合でも大院大に勝ち点3をもたらした。
 大院大の守備の要・C吉井直人は「何が何でも守る」と繰り返し語り、FWH岡村和哉は「守ってくれたら、数少ないチャンスを前線の選手がモノにする」と力強く誓う。それに対する立命大は、「体をしっかり張れるかどうかが大きい」(米田隆監督)とフェアで激しく対応する構えだった。結果的に、この試合は、2分でスコアが動いた事により、一気に大院大にとってやり易い状況になった。FW 53 四ヶ浦寛康の前からの守備がはまり、岡村に決定機が訪れる。相手に囲まれていたが、「シュートのイメージはあった」(岡村)と言う様に、冷静に打ち抜いた。これで大院大は堅守速攻にシフト。
 ボール支配率は圧倒的に立命大だった。DF陣も盛んに攻撃参加を繰り返した。しかし「持たされただけ」(米田監督)でシュートにいたらない。
 大院大は、四ヶ浦が個人技で追加点。立命大MF 24加藤恒平の華麗なオーバーヘッドも実らず、大院大が逃げ切った。
                                        (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)


■6月20日(土)@大阪長居第2陸上競技場 14:00 kick off
 桃山大 2(1−0)1 大体大


≪得点(アシスト)≫
 桃山大 37分 30 中嶋 亮(4 宮内 豪)
       73分 14 宮澤 龍二(33 山敷 誠也)

 大体大 69分 9 松本 良太

 なかなか波に乗れない大体大は、主将H松本良太が、「取られたら取る、そんなサッカーでも勝ちに行きます」と我武者羅さを全面に打ち出していた。桃山大の松本直也監督は「関西選手権で早々に負けた事で、逆にチーム作りの時間が取れた。大体大のパワーは凄いけど、走り負けない」とポジティヴは発想で試合への意気込みを表した。
 試合は、まさにシーソーゲーム。互いのゴール前をボールが往来する展開。大体大は、復帰して来た快足ドリブラーG村田和哉が個人で魅了する場面を作るがなかなか得点には繋がらない。しかし先制点はあっけなく入る。37分、エリア外でボールを受けた桃山大DF 30 中嶋亮が簡単に対面する相手を振り切りシュートを決める。ここから試合は、大体大の左サイドが主戦場となった。
 「自分のサイドの裏を狙われているのは分かっていた。だからこそ、それを逆手に取ってカウンターを仕掛けるつもりだったんですが」と悔しさを滲ませたのは大体大の村田。そのサイドを桃山大は、FWQ須ノ又諭やMFE岡田翔太郎など多くの人数を掛けて崩しにかかった。何とか松本のFK1発で同点に持ち込んだ大体大だったが、桃山の執拗な攻撃に、最後は砦が崩壊。MFM宮澤龍二が決勝点を決めた。
粘りの桃山が首位に立った。
                                        (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)


■6月21日(日)@大阪長居第2陸上競技場 11:30 kick off
 びわこ大 1(0−1)1 京産大


≪得点(アシスト)≫
 びわこ大 47分 9 瀬古 朋広(7 小池 遼)

 京産大  44分 16 桑田 康平(9 重松 直志)

 「最下位という現実を、選手がどう認識しているか」と選手個々での意識改革を求めていた京産大。持ち味の「全員守備からのカウンター狙い」が随所に出て、びわこ大を苦しめた。再三のびわこ大の仕掛けも京産大は中盤から激しいチェックで崩し、容易にチャンスを作らせなかった。しかし、得意のカウンターも全日本大学選抜でD内野貴志を欠いているびわこ大のDFラインを崩すまでに至らず苦しんだ。前半終了間際の先制点はそんな中で生まれた。R藤原司が左からゴール前に放り込んだボールを、よく詰めていたH重松直志がシュート、GKのはじき球をO桑田康平が押し込んだ。速い仕掛けがびわこ大DFを後手に追い込んだ1点だった。
 この虎の子の1点も、後半開始直後、今度はびわこ大の早い仕掛けで失った。やすやすと左サイドをF小池遼に突破され、H瀬古朋広にヘッドで決められた。前半は機能した京産大ディフェンス網が後手後手に追い込まれてしまい痛恨の失点になった。ここらが京産大・古井裕之監督のいう「選手の意識」だろう。この後は両チームとも持ち味を生かせぬままに一進一退、ヤマ場を作ることもなく終わった。前半の激しい攻防を後半にも持続させて欲しかった。
                                                       (文:関西学連)


■6月21日(日)@大阪長居第2陸上競技場 14:00 kick off
 阪南大 2(2−0)1 関学大


≪得点(アシスト)≫
 阪南大 14分 17 永岩 貞亮(13 細野 元伸)
       19分 13 細野 元伸

 関学大 82分 34 山内 一樹(9 村井 匠)

 関西選手権2回敗退、リーグでも前節まで11位と低迷している昨年度の覇者・阪南大が貴重な白星。早い段階での2点が効いた。功労者は今季初先発のFWL細野元伸。1得点1アシストと2得点ともに絡んで、CFの役割を十二分に果たした。阪南大は14分、左から右に大きくサイドチェンジして右にいた細野が中央に流し込んでMFP永岩貞亮がゲット、19分には細野がパスカットから3,40mをドリブルで突破してダメを押す2点目を叩き込んだ。関学大はCBのC志田野雄一朗が復帰したが、阪南大の速攻にDFラインが抗しきれず痛い2失点につながった。また、前半から攻めの発火点となるべきMFQ梶川諒太が阪南大の執拗なマークにあって機能しきれず、ほとんどチャンスらしいチャンスを作れず終わった。
 後半、関学大は中盤に3人を投入して厚くすると共に、梶川のワイドな動きに期待を掛けたが、最後まで不発状態のまま。やっと82分、H村井匠 − 34山内一樹のFW間にパスが通って村井のミドルシュートが決まったが、関学大本来の攻めではなかった。
                                                     (文:関西学連)


■6月21日(日)@三木総合防災公園陸上競技場 11:30 kick off
 大教大 1(0−0)2 大産大


≪得点(アシスト)≫
 大教大 52分 5 大久 保悟(19 藤原 篤史)

 大産大 59分 9 西之宮 慎司
       77分 9 西之宮 慎司(6 小椋 康平)

 まさに気持ちの差。堅守速攻のサッカーを両者の戦いは、予想通り激しい試合となった。先制したのは大教大。前半は互いに堅い展開となりスコアレスで迎えた52分、「今日は決めてやろう」とゴールを渇望していた主将・DFD大久保悟が最終ラインから上がり、シュートのこぼれ球を押し込んだ。だが、ここから大産大が反撃の狼煙を上げる。この日、累積警告によりチームの核・MFI橘章斗が不在の穴を全員でカバー。59分には途中交代で入ったFWK鍔田有馬がPKを得ると、それを主将・西之宮慎司が右隅に決め同点に追いつく。俄然勢いがついた大産大は最終ラインからDFE小椋康平がオーバーラップでゴール前フリーの西之宮へラストパスを送り、右足を振りぬき2−1と逆転。前節の戦いのように、追いつきたい大教大。しかし逆転されてからは精彩を欠き、防戦一方となる。残り4分、DFB大庭慧之のヘディングシュートもGK@朴寛明の好セーブに阻まれ、そのまま試合終了。破竹の4連勝を決め、「また今日もみんなで獲ったゴールでした」(主将・西之宮慎司)とチーム一丸で乗り切った大産大の勢いが止まらない。
                                            (文:フリーライター 久住 真穂)



  
   勝ち越し点で歓喜!(大産大・小椋 康平 選手)           photo フリーライター 久住 真穂


■6月21日(日)@三木総合防災公園陸上競技場 14:00 kick off
 関西大 3(1−0)0 同大


≪得点(アシスト)≫
 関西大 32分 5 平野 史明(21 田中 裕人)
       46分 9 前川 亮(6 清水 孝太)
       47分 7 佐藤 悠希(9 前川 亮)

 「前節の大敗があったから、今日の勝利がある。」。試合後、こう話したのは関西大の守護神・GK@児玉剛。今節大一番、上位直接対決を制したのは関西大だった。試合を決定付けたのは、後半立ち上がりの2得点。前川亮がDFとの競り合いに飛び込み、2−0と突き放す。さらに電光石火のごとくF佐藤悠希が追加点をあげ、早い時間で3−0。同大の勢いをとめるには十分なスコアだった。
 首位を走る同大は、開始早々DFD永戸康士の負傷交代、また出場停止でG荒掘謙次を欠いた穴が痛手となる。中盤での落ち着きどころがなく、前半はDFA林圭祐の左サイドを基点に突破を試みるが決定的な場面を生み出せない。キャプテンマークを巻くMFF楠神順平がゴールへドリブルを仕掛けるも相手守備陣の徹底マークに合い、仕事をさせてもらえない。攻撃は最後のところで歯車がかみ合わず、一瞬の隙で失点したことが痛手だった。
 4失点した桃山戦を払拭する3−0と完勝した関西大。高いDFラインを保ち、2列目からの飛び出しなど、圧倒的な力を見せた関西選手権決勝戦を彷彿とさせる試合内容だった。「出ている選手がベストメンバー」(島岡健太監督)と選手層の厚さを見せ付けた。課題に挙げられていたリードしているときに無駄な失点をしないことも克服された。あとは総理大臣杯まで、これを維持したい。
                                            (文:フリーライター 久住 真穂)

 1部リーグ試合会場では「GAME PREVIEW」を配布しています。
    上記のリザルトは第10節の会場のPREVIEWにも記載されております。
     (配布用PREVIEW作成までに若干修正があります場合があることを予めご了承ください。)