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2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

  09.06.18 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 第8節 Result>


■6月13日(土)@洛西浄化センター公園(アクアパルコ洛西)芝生球技場 11:30 kick off
 大教大 2(1−0)2 大体大


≪得点(アシスト)≫
 大教大 43分 19 藤原 篤史(8 鳥尾 広輔)
       84分 16 田中 俊一(8 鳥尾 広輔)

 大体大 49分 14 相川 茂樹(4 中田 臣士朗)
       59分 17 梶本 秀樹(20 松澤 憲伸)

 関西選手権を挟んで3連敗中の大教大。一方の大体大は前節立命大戦を激しい点の取り合いで制しており、2連勝といきたいところ。
 前半は大体大の怪我から復帰したMFG村田和哉、DFD藤春廣輝の両サイドから攻勢をかける。大教大の守備陣もそれに引き付けられ、中盤の選手の2列目からの飛び出しに苦しめられる。しかし、先制点を挙げたのは今期初先発となった大教大・FWR藤原篤史。鳥尾のロングフィードを受けドリブルでペナルティエリアに侵入し、相手DFを交わし深く切り込んで角度のないところからシュート。前半終了間際の良い時間帯に先制点を挙げ、ワンチャンスをものにした。前半優位に立っていた大体大は、後半の立ち上がりに集中し、4分にはCKのこぼれ球をMFM相川茂樹が押し込み、同点に追いつく。さらに10分後には、MFS松澤憲伸のシュートをGKがはじいたところを、詰めていたDFC中田臣士朗が決める。逆転された大教大はエース・FWH森原慎之佑を投入すると、前線での早いプレスなどリズムを作る。その効果が現れたのが84分。GKのこぼれ球に合わせたMFO田中俊一が同点弾を決め、引き分けに持ち込んだ。
試合後、大体大・村田は「勝てる試合を逃した」と肩を落とした。一方、久々の勝ち点を手にした大教大のFWR藤原篤史は「Iリーグから支えてくれた3人の先輩のおかげです。」と恩人へゴールを捧げた。
                                            (文:フリーライター 久住 真穂)

■6月13日(土)@洛西浄化センター公園(アクアパルコ洛西)芝生球技場 14:00 kick off
 大院大 1(1−1)2 大産大


≪得点(アシスト)≫
 大院大 6分 4 吉井 直人

 大産大 9分 10 橘 章斗(15 藤井 大貴)
      83分 9 西之宮 慎司

 関西選手権を2位で終え、4年ぶり2回目の総理大臣杯出場への切符を掴んだ大院大。片や「僕らにとって関西選手権はチャレンジ。リーグ戦に賭けています!」(主将・西之宮慎司)という大産大。リーグ5連敗のあと、2連勝中と好調をキープしている。
 先制点を挙げたのは、大院大・DFC吉井直人。FKの混戦からゴールへ地を這うシュートが決まり、1−0。だが喜びもつかの間、その3分後には後ろからの浮かせたパスに反応した大産大・MFI橘章斗が華麗なボレーシュートを決め、観衆を驚かせた。その後は中盤でボールの取り合いとなり、両者決定機を生み出すことが出来ないまま1−1で前半を折り返す。後半は大産大ペースで試合を運ぶ。またしても橘の強烈なシュートをGK@古矢光宏がスーパーセーブで阻むものの、83分に大産大・FWH西之宮がGKのこぼれ球に合わせた意地のゴールで逆転。後がない大院大はロスタイムに猛攻をかけるものの、大産大が決死の守備で2−1と逆転勝利を収めた。
 大院大の主将・MFF加藤健太は「関西選手権の疲れと言ったら、言い訳になる。リーグは混戦でどこもチーム力の差はあまりないと思うが、気持ちやセカンドボールを拾にいくことなど、地味なプレーに差が出てくる。」と敗戦を振り返った。一方、「累積警告で次に出場できない分、絶対勝とう!と試合中も心の中でつぶやいていました。」と大産大・橘。最後まであきらめなかった大産大の粘り勝ちとなった。
                                            (文:フリーライター 久住 真穂)

 
 先制点を挙げチームの勝利に大きく貢献! チームは一気に7位に浮上!(大産大 橘章斗 選手)
                                             Photo フリーライター 久住 真穂


■6月14日(日)@三木総合防災公園陸上競技場 11:30 kick off
 びわこ大 1(1−0)1 関学大


≪得点(アシスト)≫
 びわこ大 34分 13 平野 甲斐(9 瀬古 朋広)

 関学大 87分 9 村井 匠(32 松永 拓也)

 びわこ大は前節関西大に完封負けを喫し、上位へ残るためにも連敗は避けたいところ。関学大は好調を維持し、首位で迎える。
 この日、不動の守備の要・C志田野雄一朗を体調不良で欠く関学大は、守備への意識を徹底。両SBも守備重視で、びわこ大の攻撃陣を機能させなかった。攻撃面では、左ワイドに開いたQ梶川諒太を基点に、ドリブル突破などチャンスを演出。だが、全日本大学選抜にも選ばれたびわこ大・D内野貴志をはじめとするびわこ大のDFラインがシュートを許さない。一方のびわこ大は関学大の戦術にはまり、なかなか思うように仕掛けられない。こう着状態のびわこ大にベンチが動いた。前半30分には教育実習で練習に参加出来ていなかったMFL平野甲斐を投入すると、その采配が的中。投入直後、平野がセットプレーからヘディングで先制ゴールを決めると、関学大ペースで運んでいた試合の流れを変えた。後半は平野が入ったことにより、びわこ大は前線でためを作れるようになるが、関学大も決死の守備で追加点を奪うことができない。このままびわこ大が逃げ切るかに思えた87分。「志田野がいない分、前線からも引っ張らないと」と気迫あるプレーを見せていた関学大のエースFWH村井匠が、FW 32 松永拓也のラストパスを逃さずびわこ大ゴールへシュートを打ち込み最後の最後で関学大が引き分けに持ち込んだ。
                                             (文:フリーライター 久住 真穂)


■6月14日(日)@三木総合防災公園陸上競技場 14:00 kick off
 阪南大 1(0−2)2 同大


≪得点(アシスト)≫
 阪南大 84分 11 木原正和

 同 大 18分 9 角島 康介(28 辻 智人)
      28分 28 辻 智人(10 北森 陽介)

 関西選手権、死闘を制し全国への扉を開いた同大。昨年度の年間王者は前節の京産大との逆転負けが物語るように、未だ調子が上がらず順位を落としている。
 この日、主役となったのは関西選手権3位決定戦での決勝弾を決めた絶好調の同大エース・FWH角島康介。前半18分、相手DFを交わし、GKの逆を突くゴールで技術の高さを見せ付けた。さらに10分後にはCKをFW 28 辻智人が頭で合わせ、2トップが結果を残す。後半に入ると、同大の猛攻を阪南大GK@竹重安希彦がセーブでことごとく止め、3点目を許さない。終了間際にはPKを獲得し、これを途中交代で入った阪南大FWJ木原正和がきっちり決めると意地を見せる。しかし、「精神的に弱い部分があり、崩れてしまった」(阪南大主将・MFM東浩史)とあるように、阪南大は粘り強さを見せられなかった。同大はMFG荒堀謙次の退場劇など、最後は判定に苦しめられた場面もあったが追加点を許さず2−1と快勝。ついに首位へ躍り出た。
                                            (文:フリーライター 久住 真穂)


■6月14日(日)@西京極総合運動公園補助競技場 11:30 kick off
 京産大 0(0−1)2 立命大


≪得点(アシスト)≫
 立命大 34分 10 内田 昂輔(8 福本 尚純)
       89分 5 前野 貴徳(8 福本 尚純)

 真夏を思わせる日差しの下、試合内容も熱いぶつかり合いとなった。10分には立命大MF 33 松田直也が負傷し、DFP雨森理亮が交代出場。そんな中でも徐々に立命大が流れを掴み始め、34分にMFG福本尚純のCKをI内田昂輔が頭で決めて先制。
 劣勢に立たされた京産大は、後半開始から前線の選手を2人投入し、活性化を図る。しかし古井裕之監督は「FWの動き出しが悪く、攻撃に移った時に出しどころが無かった」と悔やむように、ボールを持っても前に出せず、DFラインで回し続けるシーンが目立つ。一方の立命大は得意のパス回しで圧倒するが、決定機でパスを選択し、結局シュートを打てずに終わるシーンが散見されるなど、なかなか追加点を挙げることができない。しかし、ようやくロスタイムに福本からのパスを受けたDFD前野貴徳がミドルシュートを突き刺し、試合を決定づけた。勝った立命大だが、前野が「ラストパスが雑だった。もっと早く2点目を取らないと」と反省点を挙げるなど、両チーム共に課題の残る試合となった。
                                          (文:京産大アスレチック 谷口達也)


■6月14日(日)@西京極総合運動公園補助競技場 14:00 kick off
 関西大 1(0−2)4 桃山大


≪得点(アシスト)≫
 関西大 64分 17 金園 英学

 桃山大 4分 6 岡田 翔太郎
      27分 30 中嶋 亮(2 中山 修志)
      62分 18 須ノ又 諭
      82分 22 葛城 遼(18 須ノ又 諭)

 1週間前、関西選手権を制した関西大。追われる存在となった王者のリーグ再開初戦は、意外な結果となった。桃山大・松本直也監督が「相手にボールを回されても、ブロックを作って守れば大丈夫。少ないタッチでDFラインの裏を突いて攻めよう」と秘策を授けて選手を送り出すと、まずは4分、桃山大・MFE岡田翔太郎が中盤中央からループシュートを決めて先制。そして27分には桃山大がCKからDF 30 中嶋亮が頭で押し込んで追加点を挙げる。試合は終始関西大がボールを保持して攻めるのだが、桃山大が狙い通り上手く跳ね返し、効率よく点を取る。
 後半も同様の展開で試合は進み、62分にはFWQ須ノ又諭が3点目。直後の64分に関西大がFWP金園英学のゴールで反撃するが焼け石に水。82分には須ノ又からのボールを受けたFW 22 葛城遼が決めて4−1。桃山大が関西選手権王者相手に大勝を飾った。松本監督は「関西大が関西選手権を戦っている間、しっかりと練習できた成果が出た。須ノ又など今まで出番が少なかった選手の活躍も大きい」と語る。一方、手痛い敗戦となった関西大・清水孝太主将は「相手の狙い通りの形で点を取られて、勢いに乗せてしまった。難しい試合になるのは分かっていたが、気負いすぎて固くなってしまった」と悔やんだ。
                                          (文:京産大アスレチック 谷口達也)

 1部リーグ試合会場では「GAME PREVIEW」を配布しています。
    上記のリザルトは第9節の会場のPREVIEWにも記載されております。
     (配布用PREVIEW作成までに若干修正があります場合があることを予めご了承ください。)