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2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

  09.05.20 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 第7節 Result>


■5月16日(土)@西京極総合運動公園補助競技場 11:30 kick off
 立命大 3(1−2)4 大体大


≪得点(アシスト)≫
 立命大 29分 8 福本 尚純
       64分 18 伊藤 了
       66分 13 藤田 浩平(24 加藤 恒平)

 大体大 18分 10 川西 翔太(11 山本 翔一)
       41分 11 山本 翔一(9 松本 良太)
       60分 10 川西 翔太(11 山本 翔一)
       73分 20 松澤 憲伸(10 川西 翔太)

 6戦無敗ながら、ここ3試合を引き分けと勝ち切れない立命大と、現在4連敗中と苦境に立つ大体大の対戦。ボールが落ち着かない展開から18分、押し気味の大体大がFWI川西翔太の左足シュートで先制。しかし。リードされ、逆に落ち着きを取り戻した立命大のパスが回り始め、29分、MFG福本尚純の美しい直接FKが決まり試合は振り出しに戻る。追いつかれた大体大だが、その後も優勢は変わらず、41分に左CKからの流れから、FWJ山本翔一がDFに当てながらも決め、2−1とリードして前半を終わる。
 60分、大体大・川西の3点目で試合は決まったかに思えたが、ここから立命大が猛反撃に出る。64分、FWQ伊藤了が自ら得たPKを決め1点差とするとわずか2分後、FWL藤田浩平が冷静に蹴りこみあっという間に3−3に追いつく。しかし、勝利への執念で上回る大体大は、交代出場のMFS松澤憲伸のシュートが立命大GK@鈴木彩貴の頭上を抜き3度目のリードを奪う。大体大はこの日9本のシュートを放った川西がハットトリックのチャンスを逃すものの、粘る立命大のパワープレーをはね返し、リーグ中断前のゲームで連敗を止め、第2節以来の2勝目を飾った。
                                           (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■5月16日(土)@西京極総合運動公園補助競技場 14:00 kick off
 阪南大 2(2−1)3 京産大


≪得点(アシスト)≫
 阪南大 20分 34 南條 駿(2 金 泰弘)
       38分 14 東 浩史(34 南條 駿)

 京産大 44分 10 小笠原 侑生
       46分 10 小笠原 侑生
       85分 28 松本 俊吾

 まだ2勝と前年王者らしさを見せられない7位阪南大。一方3連敗で11位に沈む京産大。ともに勝利でリーグ中断を迎えたい。まず試合を動かしたのは阪南大。この日1トップを務めた1年生FW 34 南條駿がオフサイドぎりぎりで飛び出し冷静に決め先制する。南條の3試合連続弾でリズムをつかんだ阪南大が攻勢を強め、38分MFM東浩史の追加点で2−0。しかし、ロスタイムに無用なファウルからピンチを招き、京産大にPKを献上しリードを1点とされ折り返す。
 後半、ゴールネット修理によるキックオフの遅れが影響したのではないだろうが、やや緊張感を欠いた入りだった阪南大DF。その混乱を突いて、46分にこぼれ球を叩き込んだのは前半にPKを決めていた京産大FWI小笠原侑生だ。振り出しに戻った試合だが、攻撃のテンポが上がらない重苦しい展開が続く。それでもともに選手を入れ替えて3点目を狙いに行くが、なかなか相手DFをこじ開けられない。そして85分、京産大がカウンターから今日2度目のPKを得て、倒されたMF 28 松永俊吾が自ら右スミに決めると、これが貴重な決勝点となる。「自滅です」東のコメントに阪南大全員の気持ちを表していた。
                                          (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■5月16日(土)@山城総合運動公園太陽が丘球技場B 11:30 kick off
 同大 1(1−0)0 大教大


≪得点(アシスト)≫
 同 大 40分 28 辻 智仁(2 林 佳祐)

 小雨降る中始まったこの試合。序盤、決定機こそ多くなかったものの、ボールを支配したのは同大。すると迎えた前半40分。DF林佳祐が左サイドを駆け上がりクロスを上げると、ゴール前、待ち構えていたのはFW辻智人。豪快にネットに突き刺し、見事先制ゴールを挙げた。「サイド突破からの得点。目指す攻撃のかたちが出た」と、同大・望月慎之監督。この1点で試合を優位にし、前半を折り返した。
 後半もDF林、MF杉山和毅のサイド突破を中心に攻め入る同大。60分、林が中央に入れたボールをMF北森陽介が軽くパスし、ゴール前にいたMF徳村真ノ介へ。惜しくも枠を捉えることはできなかったものの、その後も細かくパスをつなぎ、大教大ゴールに迫る。
 しかし、「最後まで諦めない姿勢をもっている」と前節の試合後、入口豊監督も話していたよう、粘り強さがある大教大。試合終盤、連続CKを得るなど最後まで同大ゴールを目指すが、同大DF佐川雅也のクリアやGK川原隆広のパンチングにしのがれ、1−0のまま試合終了。勝利を掴んだ同大は勝ち点1差で上位2校に迫る、3位につけた。
 大教大・入口監督は「やっぱり同志社は個人技がある」と、振り返りながらも「僅差な試合はできてきている」とチームを評価。3試合無失点と守備も冴える同大・望月監督はバランスの調整の成果を噛みしめていた。
                                     (文:同志社スポーツアトム編集局 伊藤 紗由里)


■5月16日(土)@山城総合運動公園太陽が丘球技場B 14:00 kick off
 びわこ大 0(0−1)2 関西大


≪得点(アシスト)≫
 関西大 10分 17 金園 英学(8藤澤 典隆)
       56分 7 佐藤 悠希(8藤澤 典隆)

 前節、試合終了間際に勝利を掴んだびわこと引き分けに持ち込まれた関西大。対称的な両者の試合が動いたのは開始後まもなくのことだった。
 前半10分、「1試合1点がノルマ」と話す関西大FW金園英がMF藤澤典隆のクロスをヘディングで叩き込み先制。抜群の決定力をもつエースのゴールで試合を有利にした。この1点で「崩れた」とびわこ大MF小池遼。56分には関西大FW佐藤悠希が追加点。スライディングしながらループ気味に放ったボレーシュートが美しくゴールネットに揺らした。運動量を上げ、ディフェンスライン、中盤、前線と連動した攻守をみせた関西大。安定したサッカーで試合を制し、2−0と勝利を収めた。
 「取りに行かなあかんと焦り、間延びした。そこを関大に回されたかな」と苦しげに試合を振り返った小池。一方、関西大キャプテン清水孝太は「前節の反省を生かし、変化に対応できた」と笑顔をみせた。しかし、「目指しているのは日本1。まだまだ満足できない。満身しないでやっていきたい」とさらなる飛躍を誓う。また、5試合連続ゴールと波に乗る金園も「まだ外している場面もある」と、今後ますます貪欲にゴールを狙っていく意気込みを見せた。
                                    (文:同志社スポーツアトム編集局 伊藤 紗由里)


■5月16日(土)@鶴見緑地球技場 11:30 kick off
 桃山大 0(0−1)1 大産大


≪得点(アシスト)≫
 大産大 17分 7 宮本 健二(10 橘 章斗・5 瀧北 昌平)

 劇的な試合展開を続けて勢いに乗る桃山大だが、松本直也監督を始め、選手たちからも「何よりも先制点が欲しい。ゲームをこちらがコントロールしたい」と後手に回る展開を避けたい旨の発言が多く聞かれた。対する大産大は、遂に初白星を挙げて、意気揚々。それでも櫛引実監督は「この試合を勝たないと駄目。先日の勝ち点や勢いが意味を無くしてしまう」と慎重に試合に臨んだ。
 両者の先制点に対する意気込みがハッキリと現れた、攻撃的な試合展開が開始早々から見られる。ボールが両サイドのゴール前を往来する激しいゲームになった。欲しかった先制点を奪ったのは大産大。MFI橘章斗がMFF宮本健二にスルーパスを通す。浮き球だったため、宮本もすぐにシュートに持ち込めなかったが、それでもGKの位置を冷静に確認していた。フワリとしたボールをGKの頭上に通しゴールを決める。
17分という早い時間帯の先制点で、その後も両者にビッグチャンスが訪れるが、入りそうで入らない場面が続く。結果的に大産大が辛くも逃げ切り、連勝を達成した。
                                          (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)


■5月16日(土)@鶴見緑地球技場 14:00 kick off
 関学大 0(0−0)0 大院大


 前節の関西大戦をロングボール主体の攻撃で、引き分けに持ち込んだ大院大は、この日も同じプランを描いていた。FWH岡村和哉は、「自分が潰れ役になれば良いし、そこで何らかのチャンスを作れれば」と体を張る覚悟十分の気合を試合前に述べた。対する関学大は、DFI高田博元主将が、「毎試合、自分たちの課題を洗い出して、それを解決し向上させて来られている」と充実を実感したコメント。首位ということもあり、表情は明るい。
 しかし、関学大は、大院大のプランに苦しむ。前半わずか1本しかシュートを打てなかったように、まるでペースが掴めない。大院大も圧倒したわけではなかったが、関西大戦で心得た戦い方を貫き、関学大にサッカーをさせなかった。
 後半になり、ピッチをワイドに使い始めた関学大がシュートチャンスを多く迎えるようになる。そしてエース格に成長したMFR阿部浩之を投入。さらに攻撃のテンポをアップさせる。だが、阿部対策を練っていた大院大は、「彼にはマンマークを付けることにしていました」(藤原義三監督)と言う通り、キーマンを封じ込む。これが成功して、関学大は得点成らず。大院大も無得点での引き分けとなったが、狙いにはめたのは大院大だった。
                                          (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)

 1部リーグ試合会場では「GAME PREVIEW」を配布しています。
    上記のリザルトは第8節の会場のPREVIEWにも記載されております。
     (配布用PREVIEW作成までに若干修正があります場合があることを予めご了承ください。)

    
    ※今節終了後、第87回 関西学生サッカーリーグは「第38回 学生サッカー選手権大会」開催のため
     一時中断します。
     第8節は6月13日・14日開催予定ですので、GAME PREVIEW特別企画も今週で一時中断し、
     第8節開催前から再開いたします。