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2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

  09.05.08 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 第5節 Result>

■5月5日(火・祝)@高槻市立萩谷総合公園サッカー場 11:30 kick off
 関学大 3(1−0)0 京産大


≪得点(アシスト)≫
 関学大 41分 18 梶川 諒太(19 阿部 浩之)
      84分 34 山内 一樹(24 瀧田 政徳)
      89分 3 津田 真吾(18 梶川 諒太) 

 勝てば一気に上位が狙える好位置にいる関学大。昨年の前期、苦い経験を味わった京産大は是が非でも勝ち点を積み上げたいところ。走ることを得意とする両者の対戦となった。
 序盤はサイドを使った京産大ペースで運ぶものの、均衡を破ったのは関学大だった。前半41分、MFQ梶川諒太がショートコーナーからMFR阿部浩之と息の合った連携プレーでペナルティエリアへ切り込み、強烈な一振りで先制ゴール。渇望していた先制点を奪った関学大のリードで前半を折り返す。後半に入るとリズムを掴んだ関学大が優位に。互いに決定的な場面を作ることが出来ず迎えた終盤、関学大はGKからのボールをサイドへ展開。テンポ良いパスワークで最後は中央にいたFW 34 山内一樹が決め、前がかりになったところを突かれた京産大にとって痛い追加点を上げられる。さらにロスタイムには個人技でサイド突破した関学大DFB津田真吾が強烈なシュートを放ち3−0。京産大はDF 24 西口諒、MF 26 冨田慧など新入生の安定したプレーで失点場面以外は守備陣が落ち着いた仕事ぶりを見せていたが、「ワンチャンスをものにされてしまった」(京産大・古井裕之監督)との言葉通り、決定力の高さを見せ付けた関学大の勝利となった。
                                             (文:フリーライター 久住 真穂)

 
 関学大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂


 
 京産大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂


■5月5日(火・祝)@高槻市立萩谷総合公園サッカー場 14:00 kick off
 阪南大 2(1−0)0 大院大

≪得点(アシスト)≫
 阪南大 6分 17 永岩 貞亮
      65分 34 南条 駿(17 永岩 貞亮)

 阪南大はここまで、木原、東と攻撃の核の不在が大きく響き、3連敗。この日は新入生が多く、控え選手は新入生ばかりと苦しい台所事情が伺える。下位に沈む両者の対戦は明暗が分かれた。
 試合開始早々、PKを得た阪南大はMFP永岩貞亮がきっちり決め、1−0。だが、先制しても風邪で不調の選手も多く、前半から交代カードを切らざるを得ない状況に。しかし、この交代で入ったFW 34 南條駿が前線から守備を効かせる。65分、FWI棚橋雄介がサイドへ送り、永岩のクロスに合わせた南條が頭で決め、大院大を引き離す。大院大もF加藤健太など中盤の選手がコンスタントに落ち着いたプレーをするものの、前線でボールが収まらない。前半からFWH岡村和哉が孤軍奮闘するが、後半開始早々に放ったシュートは惜しくもバーに直撃するなど運も味方にならなかった。最後は、カード7枚が出る荒れた展開となった試合を守りきり阪南大が4試合ぶりの勝利を決めた。大院大・藤原義三監督は「繋ごうとやっていたが、こうも判定が曖昧ではサッカーができない」と口にした。一方の阪南大・須佐徹太郎監督は、「まだまだ歯切れが悪い。それでも厳しい試合を制することができて良かった」と久々の勝利をかみ締めていた。
                                             (文:フリーライター 久住 真穂)

 
 阪南大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂

 
 大院大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂


■5月5日(火・祝)@高槻市立総合スポーツセンター 11:30 kick off
 関西大 2(1−0)1 大体大


≪得点(アシスト)≫
 関西大 11分 17 金園 英学
      84分 5 平野 史明(11 中村 祐哉)

 大体大 89分 14 相川 茂樹 

 2連勝の関西大と2連敗の大体大という対照的なチーム同士の対戦。一進一退の展開が続いた11分、大体大DFのGKへのバックパスが短いところを執念深く追ったFWP金園英学が奪い、GK@松本智広をかわして蹴り込み関西大が先制する。リードした関西大は金園を基点とした攻撃でペースを握り、MF 21 田中裕人、FWF佐藤悠希が絶好機を迎えるが、ゴール前で大体大DFの体を張ったディフェンスで追加点は決められないまま、勝負は後半へ。
 1点を追う大体大はFWI川西翔太がFK、ミドルで関西大ゴールを脅かすが決められない。一方、関西大もDFA田中雄大のオーバーラップは効果的だが、なかなかシュートに持ち込めない。ずっと1−0のまま動かなかったスコアを動かしたのは関西大。84分、MFJ中村祐哉の左コーナー付近のFKにDFD平野史明がヘッドで合わせ貴重な2点目。大体大はロスタイムにペナルティアークからのFKをMFM相川茂樹が綺麗に決めたが、時すでに遅かった。今季、開幕から出遅れた関西大だが、この3連勝で順位も暫定2位に上げてきた。一方5試合すべてで2点目が奪えない大体大はFW陣の一層の奮起に期待したい。
                                          (文:サッカーライター 貞永 晃二)

■5月5日(火・祝)@高槻市立総合スポーツセンター 14:00 kick off
 びわこ大 2(1−0)2 立命大


≪得点(アシスト)≫
 びわこ大 35分 30 原ノ園 大将(20 澤西 宏典)
        88分 5 内野 貴志

 立命大  67分 9 登 弘幸
       72分 15 渡部 寛

 びわこ大は、前半35分にL平野甲斐のパスからFWS澤西宏典が右サイドを突破し送ったクロスを 30 原ノ園大将がピタリと合わせて先制し、立命大が絶好機を逃してくれたことにも助けられ前半を1−0で折り返した。びわこ大・松田保総監督が「サボった」と表現した後半のびわこ大。それに対して立命大はスタートから飛ばし、MF 26 村上巧、I内田昴輔が惜しいシュートを放つ。そして切り札FWH登弘幸が入った60分過ぎから攻勢をさらに強め、その登がファウルされて得たPKを登自身が67分に決めて同点とし、5分後にはCKからのゴール前混戦、DFN渡部寛のボレーが決まりに逆転成功。しかし4トップ気味で攻め込むびわこ大の攻撃を凌ぎ切れず88分にDFD内野貴志の冷静なシュートで追いつかれた。
 立命大はあと数分が我慢できなかった。体調不良の望月聡監督に代わって急遽指揮を執った松田総監督が「監督不在で負けなくて良かったが、本来完敗のゲーム」と振り返るのもうなずける内容だっただけに立命大には悔しさいっぱいの引き分けだ。前節、桃山大にも87分に同点とされた立命大・米田隆監督も「2試合続くとベンチの責任は大きい」と反省しきりだった。
                                          (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■5月6日(水・祝)@高槻市立萩谷総合公園サッカー場 11:30 kick off
 桃山大 2(0−1)1 大教大


≪得点(アシスト)≫
 桃山大 54分 11 斉藤 達也(2 中山 修志)
      86分 11 斉藤 達也

 大教大 16分 9 森原 慎之佑(15 小林 惇史)

 前半と後半で、見事なまでに流れが変わった試合となった。
大教大サッカーの真骨頂を「堅守速攻」と話し、「自分がフィニッシュの役割を果たす」と語っていたFWH森原慎之佑の言葉通り、前半は大教大らしさが目立った。中盤でボールカットをすると、シンプルに前線に預けて、桃山大のゴール前まで迫る展開を続ける。その流れの中で、16分、森原がルーズボールを上手くヘディングで流し込み先制。その後も、大教大は決定機を連発。しかし、ゴールに嫌われた。サッカーは、決める時に決めないとリズムが変わるもの。前半たった2本のシュートしか放てなかった桃山大が、後半に反撃に出る。
 54分にエースの風格が漂うFWJ齋藤達也が、右からのクロスを大外で上手く合わせて同点に持ち込む。後半動けなくなった大教大に対し、「シュートなど、プレーをやり切って終える」(松本直也監督)姿勢を保った桃山大が攻め続けた。そして86分。ライン裏に抜け出した齋藤がPKを獲得。それを自身で沈めて逆転。今季、終了間際の得点が多い桃山大が、この試合もその勢いを発揮。守備も、大教大の後半のシュートを1本に抑え込んでの勝利となった。
                                        (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)

 
 2得点でチームの勝利に貢献(中央:桃山大・斉藤 達也 選手)    Photo フリーライター 久住真穂


 
 桃山大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂

 
 大教大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂


■5月6日(水・祝)@高槻市立萩谷総合公園サッカー場 14:00 kick off
 同大 2(1−0)0 大産大


≪得点(アシスト)≫
 同大 24分 10 北森 陽介(37 杉山 和毅)
     61分 9 角島 康介(3 安川 有)

 連敗が続く大産大は、中盤の核I橘章斗が「こうなったら開き直るのみです」と語れば、同大の坂元要介コーチは「周りが勝って当然の空気になっているので、やりづらいかも」と警戒をしていた。
 試合自体は90分間、同大のリズムだった。しかし8分に、大産大はPKのチャンスを得た。キッカーは、FWH西之宮慎司。この場面で、同大GK 21 堀之内義博が「予想して飛びました」というPKストップを見せる。普段はサブのGKだが、いきなりのスタメン出場で大仕事。そこからは、同大のダイレクトやワンタッチのパスワークが冴える。24分には、大産大DFを左右に振って、最後はMF 37 杉山和毅のクロスをMFI北森陽介が丁寧にボレーで合わせて先制する。その後も、大産大の倍以上のシュートで攻め立てる同大。61分には、MFF楠神順平のクロスを、DFB安川有が折り返し、最後は、FWH角島康介が見事なトラップでDFをかわして蹴り込んだ。
 残り時間を、ボールポゼッションで終始支配した同大が、手堅く勝利を掴み、上位戦線に生き残った。
                                        (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)

 
 同大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂

 
 大産大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂

 1部リーグ試合会場では「GAME PREVIEW」を配布しています。
    上記のリザルトは第6節の会場のPREVIEWにも記載されております。
     (配布用PREVIEW作成までに若干修正があります場合があることを予めご了承ください。)