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2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

 09.04.29 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ 第3節 Result>


■4月25日(土)@鶴見緑地球技場 11:30 kick off
  大院大 1(0−0)0 大教大


≪得点(アシスト)≫
 大院大 89分 53 四ヶ浦 寛康

 序盤はミスで攻撃の形を作れない両チーム。その後ゲームを支配したのは大院大。FWH岡村和哉を基点に早い攻めを狙う大院大を、DFD大久保悟を中心に大教大が跳ね返す展開が続く。守勢に立った大教大には狙い通りのカウンターもあったが、思い切りが悪くわずかシュート1本で前半を終える。
後半、選手の動きも、ボールもともにスピードアップした大院大はMFF加藤健太の好シュートで口火を切る。しかし、「もう少しつないでも良かった」と藤原義三監督が話したように、大院大は前へ前への意識が勝ち、中盤のタメが不足し、高い集中力で守る大教大の厚いカベを崩せない。ところが68分、大教大・大久保のファウルに一発レッドの厳しい判定。DFリーダーを失い10人となり、攻撃の中心I三好洋央をボランチに下げざるを得ない大教大に対し、大院大は次々とフレッシュな選手を投入し圧力を強めていく。そしてドラマはロスタイム、ボックス内で岡村が倒れると判定はPK。FW 53 四ケ浦寛康が冷静にこれを決め勝負は決着。「相手の守備戦術にはまった」と苦笑いの藤原監督、「選手はよく我慢して守ったので残念」と振り返る大教大・井上功一コーチ、明暗が分かれた。
                                           (文:サッカーライター 貞永 晃二)


■4月25日(土)@鶴見緑地球技場 14:00 kick off
  阪南大 0(0−1)1 立命大

≪得点(アシスト)≫
 立命大 38分 13 藤田 浩平(6 是井 優輔)

 立命大は過去2戦の終盤に同点劇、逆転劇を見せるなど、昨季の勝負弱さを払拭し、自信を回復しつつある。一方、「ケガ人と風邪(阪南大・須佐徹太郎監督)」でメンバー構成に苦しみ、前年王者らしさを見せられない阪南大は、本来ボランチのE井手口正昭をCBで起用するが、DFにミスが出てピンチを招くなどやや不安な立ち上がり。攻撃陣でもエースJ木原正和が36分に負傷退場し台所はますます苦しくなる。ただB朴帝宣の鋭い左足CKが立命大に脅威を与えるが、得点にはつながらない。そして皮肉にもそのCKを跳ね返され立命大38分のロングカウンターから、E是井優輔のクロスをL藤田浩平にヘッドで浴び失点してしまう。
 追う阪南大は後半、MF 28 谷本泰基を入れ主将M東浩史をボランチに移動、ポゼッションを上げ攻撃に出る。そしてF井上翔太の好シュートでペースを握り、セットプレーを交え立命大を押し込むが、チャンスに決定力を欠く。立命大はセカンドボールを拾いまくり、阪南大の攻撃を単発に終わらせていく。阪南大はロスタイムに東が一発レッドを受けて万事休し、連敗で11位に沈み、立命大は連勝で2位に立ちGW3連戦を迎えることになった。
                                           (文:サッカーライター 貞永 晃二)

  
  阪南大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂

  
  立命大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂


■4月25日(土)@大阪長居スタジアム 11:30 kick off
  関学大 2(1−0)0 同大


≪得点(アシスト)≫
 関学大 30分 34 山内一樹(18 梶川 諒太)
       53分 9 村井 匠(27 井林 章・18 梶川 諒太)

共に第2節で惜敗を喫し、この試合を落とすと停滞感が出てしまうため、リーグ序盤戦を考えると大切な一戦になった。特に同大は、昨季5位に終わった後、監督・選手が口を揃えて「来季は上位4つを倒さないといけない」と語っていただけに、昨季4位の関学大は必ず勝たないといけない相手であった。
この試合、同大はJリーグの練習から戻った大黒柱F楠神順平をスタートから起用。「同大の左サイドからの攻撃をケアしたい」(関学大・高田博元主将)と考えていた関学大にとって、更に手強い布陣となった。
雨模様の中始まったゲームは、ジャブの応酬で時間が経過してゆく。互いに慎重さが先立ったのか、無理はしない展開。しかし、1本のパスで試合は大きく動く。30分、関学大のMFQ梶川諒太がハーフウェイライン付近から、前線に張っていたFW 34 山内一樹にロングパスを送る。パスは同大DFにインターセプトされるかに見えたが、ギリギリ山内の足下に収まる。落ち着いていた山内は、カバーに入った同大DFを上手くかわして右足で先制点を沈めた。
結果論ではなく、この1点で勝負は決まった。その後は同大のショートパスを関学大がことごとくカットして、カウンターの嵐。追加点こそ、53分のFWH村井匠の1発で終わったが、両校の選手が「5点差以上ついてもおかしくなかった試合」と振り返る程、関学大が圧倒。今季初白星をモノにした。
                                         (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)


■4月25日(土)@大阪長居スタジアム 14:00 kick off
  関西大 2(1−0)1 大産大


≪得点(アシスト)≫
 関西大 19分 19 西口 大輔(25 岡崎 建哉)
       46分 17 金園 英学

 大産大 66分 3 佐道 哲也(10 橘 章斗)

大産大の櫛引実監督が、「個では敵わない。いかに組織的に勝負出来るかがカギ」と語った試合。櫛引監督が警戒した個の力を関西大が随所で見せる事となった。
関西大が押し気味ながら、大産大を崩せない序盤。それを打破したのは、MFR西口大輔。19分、左サイドでボールを受けた西口がペナルティーエリア角までボールを持ち込み、そこからファーサイドのゴールネット目掛けて、少し曲げたシュートをコントロール良く放つ。この美しいミドルシュートで先制する。これで重圧から解き放たれたか、関西大がリズムの良いパス回しでボールとゲームを支配し続けた。
ただ問題はフィニッシュの粗さ。島岡健太監督も「練習を重ねるしかない」と口にしたが、崩し切って、決めるだけの場面でシュートがことごとくゴールマウスの外に飛んでしまう。46分にP金園英学が追加点を決めたが、66分に大産大のCKからDFB佐道哲也に1点を返され、冷や汗の勝利となった。試合後の関西大には笑顔無し。反省の言葉が並んだが、日本一を目標とするだけに当然だろう。
                                         (文:サッカーライター ハヤシ ヒロヒサ)


■4月26日(日)@山城総合運動公園太陽が丘陸上競技場 11:30 kick off
  京産大 2(0−1)1 大体大


≪得点(アシスト)≫
 京産大 46分 26 冨田 慧
       62分 2 濱田 太一

 大体大 18分 10 川西 翔太(11 山本 翔一)

ここまで1分1敗とまだ勝ち星がない京産大。混戦模様のリーグ戦を見据えて古井裕之監督は「連戦までに置いていかれたくない。」と話した。対する大体大は前節王者阪南大に黒星をつけ、1部昇格後初勝利を挙げ、未だ負けなし。連戦前に2連勝ときたいところ。
 序盤は雨でぬかるんだピッチコンディションに苦戦し、思うようにパスを回せない。自然とロングボールが増える中、先にチャンスを掴んだのは大体大。FWJ山本翔一が左サイドを突破し、ラストパスはエースFWI川西翔太へ。ペナルティエリア内フリーでパスを受けた川西が相手DFを交わし、鮮やかな先制点を決める。追加点で一気に勝負を決めたいところだが、京産大の守備陣も黙っておらず、幾度となくチャンスを潰され1−0で折り返す。後半開始1分、この日初先発となった京産大ルーキー 26 冨田慧が「自分でもびっくりした」という強烈なミドルシュートで同点に追いつく。勢いを掴んだ京産大は62分にセットプレーでDFA濱田太一が押し込み、逆転。京産大は最後まで集中力を切らさず守りきり、ようやく初勝利を上げた。
試合後、大体大の主将・松本良太は「まだ経験が少ないチームなので、京産大のあの1点で変わってしまいました。」と敗戦を振り返った。京産大・古井監督は「交代で入った1回生も含め、全員がフィットしてきた。」と勝利の要因を語った。
                                           (文:フリーライター 久住 真穂)
  
  京産大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂

  
  大体大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂


■4月26日(日)@山城総合運動公園太陽が丘陸上競技場 14:00 kick off
  びわこ大 0(0−0)1 桃山大

≪得点(アシスト)≫
 桃山大 89分 4 宮内 豪(6 岡田 翔太郎)

前節、5−3と攻撃陣が爆発したびわこ大。今節の相手、桃山大もここまで負けておらず好調なだけに油断できない。勝てば首位の両者の対戦。勝負の分かれ目は、ロスタイムに待っていた。
 大粒の雨が降りしきる悪天候に耐えながら、両者拮抗した戦いを見せる。特に中盤での攻防が激しく、互いにチャンスを掴めないままスコアレスで後半を迎える。後半開始早々、開幕前までBチームにいたという桃山大・MF 33 山敷誠也がスピードあるドリブルでサイドを突破。ゴールラインぎりぎりの絶妙のクロスを上げるも、前線の選手に合わず得点には結びつかない。交代カードを切ったびわこ大は同時にL平野甲斐を前線に上げ、攻撃的布陣に変更。DFD内野貴志が武器であるロングボールを供給するも、桃山大ゴールを割ることが出来ない。このまま引き分けかと思われたロスタイム。「GKが見送ったので、入ってしまいました。」とE岡田翔太郎のFKを豪快なヘディングで決めたのは、DFC宮内豪。ラスト1プレーまであきらめず粘り強さを見せ桃山大が、2連勝を収め首位に立った。
                                           (文:フリーライター 久住 真穂)

   
  びわこ大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂

    
  桃山大イレブン:Photo フリーライター 久住真穂
 
  
  首位に躍り出る決勝点!(右:桃山大・宮内 豪 選手/左:アシストの桃山大 岡田 翔太郎 選手)
                                           Photo フリーライター 久住真穂

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     (配布用PREVIEW作成までに若干修正があります場合があることを予めご了承ください。)