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2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ

 09.04.15 <2009年度 第87回 関西学生サッカーリーグ Result>

4月11日(土)@大阪長居スタジアム 12:00 Kick off
阪南大 1(1−0)0 大産大


◆得点:阪南大 25分 11 木原 正和(10 棚橋 雄介・6 井手口 正昭)

 開幕戦は、昨年度通年制開催での初代チャンピオンとなった阪南大と、2部Bブロックを無敗でぶっちぎり優勝し、5年ぶりの1部復帰を果たした大産大の対戦。開始早々、給水する選手が目立つほどの4月とは思えない暑さと不慣れな深い芝生のためか、集中を欠きミスが多い展開。それでもボールを支配する阪南大は25分、MFE井手口正昭のクサビをFWI棚橋雄介がスルー、受けたFWJ木原正和が巧みなターンで大産大DFをかわして鮮やかに叩き込み先制した。その後も押し込まれる展開が続く大産大は、パスをつなごうとするため、逆に高い位置で奪われピンチを招くが、阪南大もシュートの精度を欠き追加点を挙げられない。 
 後半、大産大MFI橘章斗のパスカットからの惜しいシュートはワクを外れ、阪南大もMFM東浩史のループや木原のドリブルシュートで大産大ゴールを脅かすがこれも決まらない。85分、大産大のビッグチャンス、MFF宮本健二のシュートもGK@竹重安希彦がファインセーブでチームを救う。阪南大は「決めるところを決めないとこうなる(須佐監督)」という苦しい試合ながら1−0という「必勝パターン」で連覇に向けスタートを切った。
                                           (文:サッカーライター 貞永 晃二)
 
      
      〜先制に喚起する阪南大・木原正和 選手〜 Photo フリーライター 久住真穂


4月11日(土)@大阪長居スタジアム 14:30 Kick off
びわこ大 1(0−0)1 大体大


◆得点:大体大  74分 9 松本 良太(11 山本 翔一)
     びわこ大 82分 30 原ノ園 大将

 「スポーツ」と「体育」とその名称は違うものの、ライバル関係にある両大学。昨季リーグ準優勝のびわこ大と、2部ながらも総理大臣杯優勝という快挙を成し遂げた大体大の対戦。最初のチャンスはびわこ大。MFH瀬古朋広がオフサイドぎりぎりで飛び出して放ったシュートを大体大GK@松井智広がファインセーブ。大体大もDFA前田涼太郎の長いドリブルから打ったシュートにびわこ大GK@林将志が立ちはだかる。これ以外はともにミスが多く決め手に欠けた前半となった。
 後半、試合は持ち前のスピードで相手DFのウラを突き合う展開となる。びわこ大FWS澤西宏典の好シュートをGKが阻んだ直後の68分、大体大は2枚の警告で退場者を出してしまう。しかし74分、不利に思われた大体大のMFH松本良太がびわこ大DF2人をかわして鮮やかなゴールを決めて先制するからサッカーは面白い。そしてびわこ大は82分、昨年はチーム登録外だったというFW 30 原ノ園大将が相手のミスを拾って「GKの重心を見て逆に打った(原ノ園)」というクールな同点ゴール。その後勝利を求めて攻め合った両チームだが、決定力を欠き結局勝ち点1ずつを分け合うことになった。
                                           (文:サッカーライター 貞永 晃二)


4月12日(日)@鶴見緑地球技場 11:30 Kick off
関学大 0(0−0)0 大教大


 開幕戦の難しさをにじませたのが関学大。前半から速い動きとパス回しで大教大を圧した。左・Q梶川諒太、右・F渡辺毅仁の両サイドからの再三のチャンスメイクもあったが、ゴール前で決め手がなかった。ポゼッションでは完全に優位に立ちながら決定的なチャンスに結びつかなかったのは、ちょっとしたタイミングのずれで、これはゲームの消化で改善されるものだろうが、白星スタートが出来なかったのは痛い。しかしDFB津田真吾、MFR阿部浩之、A桑野裕士、梶川ら新2年生が着実に成長を遂げているのは頼もしい。
 大教大はよく戦ったというべきだろう。力上位の関学大に無失点の勝点1はこれからのゲームの励みになる。前半は前線の数不足とメーカー不在で攻めに強さがなかったが、後半は改善され、鋭さと幅も出た。特に「守って、カウンター」の基本どおり、後半20分過ぎから関学大を押し込んだ猛攻は目を見張らせた。守りの面でも中盤でのプレスを忠実に、ゴール前では体を張ったプレーで、関学大に得点を許さなかった。
                                                       (文:関西学連)


4月12日(日)@鶴見緑地球技場 14:00 Kick off
関西大 2(1−0)2 立命大

◆得点:関西大 21分 19 西口 大輔(8 藤澤 典隆)
           70分 19 西口 大輔
     立命大 66分 13 藤田 浩平
           89分 24 加藤 恒平

 クリーンシュート2本の関西大。立命大はPK2本の2点。しかも立命大の2点目はロスタイムに入ってから。結果はドローでも両校の感覚は天と地ほどの違いがあったろう。島岡健太新監督で“新生関大”を標榜し、V候補の呼び声高い関西大にすれば歯がゆい結果となった。これもまた初戦の落とし穴か。関西大はパスの展開はシンプルに、しかし緩急をつけて相手DFを追い込む攻めは鋭い。2点ともゴール前で左右に展開してR西口大輔が決めた。しかし、その攻めに持続性がなかった。DFもコンパクトに相手の攻めをつぶす策だが、まだまとまりを欠く。与えたPKは、DFのまとまり、約束事の不徹底から生まれたものだ。
 立命大は走り込みの成果でスタミナ面では不足はないが、攻撃面での変化が単調で、相手に読まれると苦しい。サイドを使える能力は持っているので、さらに幅をつければ得点チャンスはさらに広がってくる。しかし2トップのコンビ、中盤のR篠原翔ら2年生が奔放な動きでチームに活力を与えているのは楽しみ十分。
                                                      (文:関西学連)


4月12日(日)@山城総合運動公園太陽が丘陸上競技場 11:30 Kick off
京産大 2(2−0)2 桃山大


◆得点:京産大  9分 13 中武 真哉(16 桑田 康平)
           20分 7 稲本 悠人(16 桑田 康平)
      桃山大 88分 2 中山 修志
           89分 11 斎藤 達也(19 味岡 克典・28 加藤 潤)

 昨年、中位に甘んじた両者の対戦。京産大は2人、桃山大が3人の新入生をスタメン起用し、フレッシュなメンバーが揃った戦いとなった。
 先に口火を切ったのは京産大。MFL中武真哉が、相手GKの頭上を越える華麗なキックで先制点を挙げると、20分にはMFF稲本悠人の強烈なミドルシュートが決まる。早い時間で2点のリードを許した桃山大は反撃の糸口をつかめず、その後も京産大が試合を支配していた。このまま試合終了に思われた88分、直接FKのチャンスを得た桃山大のキッカーは、この日サイド突破が光ったDFA中山修志。彼のキックはそのままゴールネットへと突き刺さった。さらにラストワンプレーで、交代で入ったFWJ斉藤達也が押し込み同点。京産大は5分の間に2点追いつかれ、堅さの残る初戦で貴重な勝ち点1を分け合った。
 京産大・古井裕之監督は「残念ですが、ボールを奪ってからの仕掛けなど新人2人は良い仕事をしてくれた。」と、収穫を口にした。一方の桃山大にとっては、土壇場で貴重な勝ち点1を掴んだ格好だ。「去年のメンバーから半分抜けたので、正直ホッとしました。」と松本直也監督。次節へ向け、弾みをつけた。
                                            (文:フリーライター 久住 真穂)


4月12日(日)@山城総合運動公園太陽が丘陸上競技場 14:00 Kick off
同大 5(1−1)1 大院大


◆得点:同 大 34分 22 市川 俊治朗
          66分 9 角島 康介(16 徳丸 敬絋)
          70分 22 市川 俊治朗(10 北森 陽介)
          85分 13 松田 純也(16 徳丸 敬絋)
          89分 13 松田 純也(22 市川 俊治朗)
     大院大 25分 53 四ヶ浦 寛康

 開幕初戦、5−1と予想外のゴールラッシュで同大が勝利を収めた。
 先制点を奪ったのは、大院大。体も強く足元のあるFWH岡村和哉を中心に仕掛けた。そして25分、FW 53 四ッ浦寛康が相手のクリアミスに詰め、待望の先制点が生まれる。しかし、ここから同大が底力を見せる。前半34分、FW 22 市川俊治朗がGKと1対1の場面で一度外したボールを拾いに行きシュート。彼のあきらめないゴールがチームを躍動させた。このゴールを皮切りに、得点劇が繰り広げられる。市川、FWH角島康介のコンビが機能。市川が下がり気味で、角島がスペースへ飛び出す形は京都選手権から好調で、2人で3ゴールを上げる。また交代で入ったFWL松田純也も2得点と「役割を果たしてくれた(同大・望月慎之監督)」。逆転圧勝と良い形でスタートを切った。
 Jリーグ強化指定チームの川崎フロンターレに合流しているため絶対的エースMFF楠神順平を欠く同大だったが、新たな選手の台頭など選手層の強化が図れた。大院大は、「これほどまでの大差は、ほとんど経験がない。3点目を決められた時点で、集中力が切れてしまった。」と肩を落とした。まずは守備の建て直しを図りたい。
                                             (文:フリーライター 久住 真穂)


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